猛暑が “紅葉の色づき” にも影響 雲仙・仁田峠 今年の見ごろは?渋滞対策バスなど中止に《長崎》
NIB長崎国際テレビ
猛暑となった今年、暑さはかなり落ち着きましたが、平年よりも気温の高い状態が続いています。 (桒畑笑莉奈アナウンサー) 県内の紅葉の人気スポットでは、ある異変が起きているようです。
(冷川小粹アナウンサー) こちらが去年のちょうどこの時期の 雲仙市の仁田峠の写真です。 そして隣が28日の仁田峠ですが、ご覧の通り 紅葉の色づきがだいぶ違うんです。
(佐藤肖嗣アナウンサー) たしかに10月下旬というと、例年であれば紅葉が見頃となり、観光スポットには多くの人が訪れますよね。 (冷川アナウンサー) 市などで作る協議会では、この週末からの3連休に訪れる人たちのバスや車の通行を “事前予約制” にするといった 渋滞対策を予定していましたが、中止としました。 観光への影響も出ている 雲仙・仁田峠を取材しました。
◇仁田峠では、違う植物が季節を勘違いする珍事も
(冷川小粹アナウンサー) 「雲仙市の仁田峠。例年この10月下旬には紅葉が見ごろだが、今年はまだ山の上の方まで緑が多い」 ロープウェイから望む景色が人気の雲仙・仁田峠。
紅葉の色づきは、朝と夜に8℃を下回る気温が続くと進むとされています。 しかし、29日も仁田峠の朝の気温は14℃前後と、平年より6℃ほど高い状態に。 色づきが進まないといいます。 (雲仙ロープウェイ 本多 浩二 事業部長) 「例年だと文化の日。11月の最初の週末は、たくさんのお客様に来てもらっている時期」
仁田峠では例年、11月初旬の3連休にあわせて約6000人の観光客が訪れていて、慢性的な渋滞が問題になっていました。
雲仙市などの協議会は渋滞対策として、シャトルバスや車での通行を3年前から有料の事前予約制としましたが、今年は急きょ 中止することに。 すでに予約している人には、返金を行うということです。 民間の気象会社ウェザーニューズによりますと、温暖化の影響で気温が高い状態が続き、今年は暦の上で秋になっても 30℃を超える「真夏日」があるなどしたため、紅葉が全国的に遅れているといいます。