過去20年で最もインパクトのある大学アスリートランキング…バスケ界から選出された上位選手は?
アメリカの大学スポーツは、時にプロスポーツを凌ぐ熱狂を生み出す。最近では、レブロン・ジェームズも敬愛するアメリカンフットボールの伝説、ディオン・サンダース率いるコロラド大学の試合が930万人の視聴者を記録し、『ESPN』史上最も視聴された深夜帯のアメフトゲームとなった。 そのアメフトと双璧をなすのが、バスケットボールである。高校での並外れた活躍はリクルートの格好の的となり、選手が数多の強豪校から1校を厳選して進学先を発表すると、トップメディアがこぞってニュースを掲載するような世界。注目選手や名門校同士の試合ともなれば、転売サイトでチケットを購入する人もいるほどだ。 『Complex Sports』は、過去20年間におけるアメリカの大学アスリートランキングを発表。このランキングは、競技面における技術や影響力ではなく、外部のオーディエンスからの認知度に基づき作成されたもの。以下では、同リストからバスケットボール選手に限定して、上位に名を連ねた選手を紹介したい。
■ ザイオン・ウィリアムソン(デューク大学)
ニューオーリンズ・ペリカンズの背番号1は、レブロンに次ぐ怪物として近年のカレッジバスケ界で最も騒がれた才能だろう。 キングのほか、第44代アメリカ大統領であるバラク・オバマや24度のグラミー賞受賞歴を誇るジェイ・Zなど、名だたる著名人やセレブリティがザイオンを一目見ようと、コートサイドに訪れていた。RJ・バレット、キャム・レディッシュも含めた豪華トリオが躍動するデューク大学のバスケットボールには、華があった。歴史のはじまりを刮目するべく、ケンタッキー大学と対戦した彼らのデビュー戦が開催された日には、多くのバスケファンが夜更かしをし、ノースカロライナ大学チャペルヒル校と対峙した伝統の一戦では、最安値のシートが2500ドル(約37万円)まで高騰する異例の事態に。 毎週のように驚異的なハイライトを生み出したザイオンは、負傷離脱があったにもかかわらず、全米男子カレッジバスケットボールの最優秀選手賞を総なめにし、コンセンサス・ナショナル・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの称号を獲得した。2019年のドラフト1位は紛れもなく、近代カレッジバスケで最もグローバルな注目を集めた存在だろう。