最高額は誰? 世界の一流監督、契約解除金ランキング1~10位。目も眩むような金額で引き抜かれたのは?
7位:ブレンダン・ロジャーズ
生年月日:1973年1月26日 現職:セルティック監督 契約解除金:1040万ユーロ(約16億6400万円) 移籍:セルティック→レスター 7位にランクインしたブレンダン・ロジャーズには、セルティックからレスターに移籍する際に1040万ユーロ(約16億6400万円)の契約解除金が支払われている。 セルティックを指揮していた2015/16シーズンには、リーグ戦で34勝4分の勝ち点106という圧倒的な成績で無敗優勝を成し遂げたこともあるロジャーズは、2018/19シーズンの途中にプレミアリーグで低迷していたレスターに引き抜かれることになった。 当時のレスターは2015/16シーズンのリーグ制覇以降、毎年のように主力選手がビッグクラブに移籍をしていき、苦しい台所事情の中での戦いを強いられていた。ロジャーズが就任した2019年2月は、年明けから1勝しかできず、このままでは2部降格もあり得るという状況だっただけに、高額な契約解除金を支払ってでも監督交代に踏み切らなければいけない時期だった。 そんな期待に応えるようにクラブを1部残留に導くと、翌シーズンからは2年連続でリーグ戦5位、2020/21シーズンはFAカップ優勝など、レスターを蘇らせた。クラブは大金を支払った甲斐があったと言っていいだろう。 ただ、レスターの復活劇はそう長くは続かず、2022/23シーズンの終盤で成績不振を理由にロジャーズは解任。2023/24シーズンからは古巣のセルティックに復帰し、スコットランドリーグで再び圧倒的な力を見せつけている。
6位:ルベン・アモリム
生年月日:1985年1月27日 現職:マンチェスター・ユナイテッド監督 契約解除金:1100万ユーロ(約17億6000万円) 移籍:スポルティングCP→マンチェスター・ユナイテッド “赤い悪魔”の復権はこの男に託された。6位にランクインしたルベン・アモリムは、エリック・テン・ハフの後任としてマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任し、クラブを再建することができるか注目が集まっている。 ここ最近のユナイテッドはリーグ戦でめっぽう弱いことが気掛かりだ。テン・ハフ就任時は1年目にカラバオカップ優勝、2年目にFAカップ優勝と、国内カップ戦では一定の成績を残せているが、肝心のリーグ戦においてはファン・サポーターの不満が募っている。昨季は、プレミアリーグ創設以来では過去最低となる8位を記録し、今季もここまで13位と優勝争いからは程遠いところにいるのが現状だ。 一方のアモリムはというと、昨季にスポルティングCPをリーグ優勝に導いたことでビッグクラブから熱い視線が注がれる存在に成長し、今季も開幕からリーグ戦全勝(第11節終了時点)という快挙を見せている。 そんなアモリムは、スポルティングでともに仕事をしていたコーチ陣を率いての満を持しての就任ということもあり、周囲からの期待は大きい。その証拠として、契約解除金には1100万ユーロ(約17億6000万円)もの大金が支払われている。 当ランキングに唯一2回登場するだけあって、どのクラブも欲しがる若き逸材であることは間違いないだろう。あとは、自身初めての5大リーグ、しかもプレミアリーグの名門で確かな実績を残すことができれば、名将の仲間入りも夢ではない。