今季2勝の幡地隆寛の14本を直撃! 平均306Y飛ばすのに1Wは10.8度、3Wは16.5度とロフトが多すぎない?
今季、アジアンツアーで優勝し、国内男子ツアーでも2勝と飛躍を遂げた幡地隆寛。飛ばし屋でもある彼のクラブセッティングを取材すると、独特過ぎて……。その詳細をレポートしたい。 【写真】幡地の14本を全部見せます! 3Wとアイアンのスゴ過ぎる打痕、アイアンは7番ヘッドを8番に使う番手ずらし…… ドライバーはタイトリスト『GT4』(10度)ヘッドに『ベンタスブラック7X』シャフトを使っている。どこを気に入っているのだろうか? 「リアルロフト10.8度です。10度ヘッドの中でもっと寝ているものをお願いしました。『GT4』はスピン量がすごく少なくなるんです。いつもなら、ロフト8度・9度を選びますが、『GT4』は一番ヘッドスピードが出て振りやすかったので、最適スピン量2500回転前後になるロフト10.8度を選びました。高弾道に打てて低弾道にも打てるヘッドが『GT4』ですね」 3番ウッドはタイトリスト『GT3』(16.5度)ヘッドを使用。3番ウッドは通常ロフト15度だが、飛ばし屋にしてはロフトが多すぎて吹け上がったりしないだろうか? 「ずっとロフト15度ヘッドを使っていましたが、距離を置きにいくときに飛び過ぎることが多かったので……。このロフトなら、楽に高い球を打てるし、低い強い球が打てるスペックなんです。3番ウッドは一番難しいクラブだと思うので、やさしいドライバーをベースにそれに近いスペックのヘッドを探したんです」 3番ウッドの下はアイアン型ユーティリティのタイトリスト『U505』ヘッドを投入。シャフトには『ベンタス BK HB 10TX』を採用している。 「もともとロフト18度のユーティリティを入れていたんですが、距離が空きすぎて……。それで3番アイアンを入れていたんですが、どうも苦手で。だから2番のアイアン型ユーティリティを使っています。元々18度でしたが、これも2度寝かせて20度で使っています。ロフトを立てるとネックが出てくる(グースネックになる)ので、エッジを出していきたい(ストレートネックにしたい)と20度まで寝かしました。大体240ヤードを打ちます。短く持って打つと、グリーンで止められる3番アイアンみたいな球が打てますね」 パターは『スコッティ・キャメロン Phantom X T11ツアープロトタイプ』を採用している。シャフトにパットの名手、谷原秀人が米国で見つけた『LAゴルフ』のモデルを投入。非常に硬く低トルクなのが特徴で、従来のスチールシャフトによく見られる長いパットでのたわみや曲がりを最小限に抑えられるという代物だ。 こだわりだらけのセッティングがあるからこそ、幡地は初勝利、そして年間2勝を達成できたのだろう。 【幡地隆寛のクラブセッティング】 1W:タイトリスト GT4(10.8度/ベンタスブラック7X) 3W:タイトリスト GT3(16.5度/ベンタスブラック7X) 2U:タイトリスト U505(ベンタス BK HB 10TX) 4I~PW:タイトリスト 620MB(DG EXツアーイシュー) 52・56度:ボーケイ SM10(52度12F、56度10S /DG EXツアーイシュー ) 60度:ボーケイ WedgeWorks(60度06K/DG EXツアーイシュー ) PT:スコッティ・キャメロン Phantom X T11ツアープロトタイプ BALL:タイトリスト Pro V1x レフトダッシュ ◇ ◇ ◇ 松山が愛用する弾丸が通ったソール形状のパターが日本にも上陸。関連記事【松山英樹も愛用する、弾丸が通ったみたいなソール形状のパターは何だ?】を読めば、その秘密が分かります。