「名探偵コナン」歴代主題歌、なぜアニメファンからも受け入れられる?
人気アニメ「名探偵コナン」の最新劇場版作品「名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)」が興行収入75億円を突破し、シリーズ最高収入を記録して話題を集めている。 「名探偵コナン」は、青山剛昌氏による原作の漫画で1994年の連載スタート以来、「週刊少年サンデー」では今もなお連載を続ける長寿人気作品だ。 アニメに関しても96年からシリーズを重ねて、放送開始から23年目を迎える今年も1月から日本テレビ系、読売テレビで放送中。 「名探偵コナン ゼロの執行人」も劇場版としては22作品目となるなど、長きにわたって人気を集め続けている。
B’z、倉木麻衣、いきものがかりら大物アーティストが楽曲提供
そんな「名探偵コナン」シリーズのアニメや劇場版作品といえば、数多くの人気アーティストが楽曲を手掛けていることでも知られている。 公開中の同映画では、歌手で俳優の福山雅治が主題歌を担当しているが、昨年7月には、00年に『Secret of my heart』がエンディングテーマに起用されて以来、21作品にも及ぶ楽曲が同アニメに主題歌に起用されてきた歌手・倉木麻衣が「同じアーティストにより歌われたアニメシリーズのテーマソング最多数」でギネス世界記録に認定された。 過去にはB’zやZARD、大黒摩季、いきものがかり、斉藤和義、柴咲コウ、ポルノグラフィティなど名だたるアーティストが楽曲を提供している。 音楽誌編集者はこう語る。 「古くは、沢田研二さんによる『宇宙戦艦ヤマト』の劇場版、ゴダイゴによる『銀河鉄道999』の劇場版、海援隊による『ドラえもん』の劇場版、小林幸子さんによる『ポケットモンスター』の劇場版など、アニメの主題歌を大物アーティストが手掛けるケースは以前からあります。日本のアニメが昔以上に世界規模で存在感を放っている近年では、安室奈美恵さんがテレビアニメ『ワンピース』の主題歌を担当するなど、大物アーティストによるアニソン参入の動きもありますが、『名探偵コナン』ほどテレビアニメ、劇場版を通じて数多くの人気アーティストとコラボしている作品は他にはないでしょう」