歌手の夢を諦め葛藤した過去 夢見た場所でのライブを開催した、Uruの意識改革
「苦しかった」ライブ 自分の中で生まれた意識改革
長らくライブに苦手意識を持っていたが、ようやくステージを楽しめるようになってきたという。 「ライブって、私の中ではアスリートの試合のような感覚があったんです。自分が思う歌をその場でどのくらい歌えるかという、自分との闘いのような感覚が抜けなくて、ライブのたびに反省を繰り返すことも多くて苦しかったんです。でも、去年のツアーくらいからようやく、メンバーさんや会場の皆さんと楽しくやるのがライブなんだと思うようになった。意識改革みたいなものがちょっとずつ生まれてきました」 「ポジティ部入部」という曲で、Uruは「泣くな 頑張れ私」「今ここに生きているのはあなたでしょ 転んでできた傷跡も」と歌う。理想が高く、その半面臆病で、だからこそ傷つきやすい人生を歩んできたUru自身を、そして同じような繊細な心を持つ人たちを、そっと奮い立たせるメッセージが綴られている。 「自分の中でルールを勝手に作って、『こうじゃなきゃいけない』と自分で自分を縛ってしまって、息が詰まることがあったんです。でも、今はそういう執着した考えを手放すことを知った。縛られないようになれた。それは私自身、変わってきたことだと思います」
シンガー・ソングライター Uru 2016年にメジャーデビュー。ドラマ「風間公親-教場0-」の主題歌「心得」と、アニメ「地獄楽」のエンディングテーマ「紙一重」を収録したCDシングルが、6月7日にリリースされる。4月からは全国12都市を巡るホールツアー「Uru Tour 2023『contrast』」がスタートしている。