「産んでくれてありがとう」子どもからの手紙に涙…「最後の1年」児童14人が感謝の会 閉校まで10日
特集は、まもなく閉校を迎える長野市の小学校で行われたイベントです。企画したのは14人の児童。地域と共に歩むと決めた「最後の1年」の締め括りとして、お世話になった住民や保護者に感謝を伝えました。
長野市の山あいにある信更小学校。 体育館に地域住民や保護者が集まってきました。
児童: 「これから感謝の会を始めます、おー」 3月、「閉校」を迎える信更小。その前に、児童たちがこの1年、お世話になった人たちに感謝を伝える会を開きました。
参加した住民: 「閉校になるのは残念だけど、こんなによくやってくれるとやっぱり信更の子どもたちは素晴らしいなと思います」 寂しいのは大人も同じ。 会は地域を励ますものとなりました。
信更小は児童数の減少を受けて信田小と更府小を統合し2016年に発足しました。 しかし、その後も減少に歯止めはかからず、統合から8年で閉校に。 一足先に中学校も閉校しており、子どもたちが通う学校が信更町からなくなります。
1年生1人が入学し全校児童14人でスタートした最後の1年。 児童は、地域と積極的に触れ合うことを目標に過ごしてきました。 6年生・庭山惺佳さん(2023年4月): 「いろいろなことを楽しく協力して1年を過ごしたい」 5年生・竹内一二三さん: 「今年楽しんで閉校を迎えて、悔いなく次の学校に」
運動会では地域住民と一緒に楽しめる競技を考案。
児童が案内役を務め、クイズを解きながら校舎を巡る「学校見学ツアー」も。
一方、保護者ら大人も児童のために「心に残る体験を」と、校舎や地域を見渡す熱気球のイベントを開催。
6年生・唐木結愛さん: 「太陽が近い、田んぼがきれい!」 思い出の校舎、里山の風景を目に焼き付ける―。 6年生・唐木結愛さん: 「すごい楽しかった。信更小めっちゃきれいだった、でかかった」
2月16日ー この日、児童は、地元のおやき店を訪れました。
6年生・小林栗守さん: 「これからおやき作り体験を始めます。お願いします」 1年の締め括りに開く「感謝の会」で住民や保護者にプレゼントする「おやき」を作ります。 信更いっぽ工房のスタッフ: 「ここのところ押さえて、そうそう、上手」