両手を広げてクラブを持ち、体を揺さぶって起き上がり背筋を伸ばしたバンザイの形で静止する

23年のメルセデスポイントランクを10位で終え、今季は初優勝を目指す桑木志帆。その桑木志帆を支える小楠和寿トレーナーに、前傾姿勢をキープしたインパクトを作る腹直筋のトレーニングを教えてもらおう。

ツアー中でもトレーニングを続け成績につなげた桑木志帆（右）と小楠トレーナー（左）（写真/増田保雄）

小楠和寿トレーナーは、これまで多くのゴルファーにスウィングに直結するトレーニングで成果を出している。桑木自身も「トレーニングしてきたことが成績にもつながって、その大切さを感じています」とシーズンを通してトレーニングを続ける重要性を実感している。 女子プロのようにトレーナーを付けてトレーニングできなくても、自宅でできる簡単なストレッチやトレーニングで、スウィングをブラッシュアップしてみよう。

前傾姿勢をキープしたインパクトは腹直筋が大事

「両手を広げてクラブを持ち、ひざを曲げて足を上げ仰向けになります。そこから体を揺さぶって起き上がり、背筋を伸ばしてバンザイの位置で静止します。足はつま先を上げて床から浮かせましょう」（小楠トレーナー、以下同」 このトレーニングは起き上がる際に腹直筋を縮めることで、前傾姿勢をキープしたインパクトに必要な腹直筋を鍛え、バンザイの形のフィニッシュではしっかり背筋と腕を伸ばすことでフィニッシュにかけて体を伸ばしていく動作につながると小楠トレーナー。

起き上がったら背筋も両手も伸ばしバンザイの形で静止する。NGなのは背中を丸め両手も伸びていないこと

このトレーニングでNGなのは、起き上がる際に背中を丸め両手も前に出てしまうこと。最初はゆっくりで構わないからフィニッシュはしっかりと背筋と両手を伸ばしてバンザイの形で静止できるように頑張ってみよう。無理のない範囲から始め10回を2セットできるように目指そう。

インパクトではお腹を引っ込めてしっかりと腹直筋を縮めることで前傾姿勢をキープした力強いインパクトができる

このトレーニングをスウィングに当てはめてみると、インパクトではお腹を引っ込めるように使うことで腹直筋に力が入ることでしっかりと力強いインパクトができるが、腰が前に出てお腹が伸びてしまうと体が起き上がり手元も高くなってしまう。 インパクトではしっかりとお腹を引っ込めるようにすることが大切だ。そうすることで足を踏ん張り地面からの反力を使ったスウィングができるという。早速やってみよう！ 取材協力/J’sスポーツボディ