【高校野球】興国 62年ぶり春V逃すも“古豪復活”へ存在感 元ロッテの喜多隆志監督「守備を鍛え直して…」
◆春季大阪府大会 ▽決勝 大院大高4―1興国(12日・大阪シティ信用金庫スタジアム) 春季大阪府大会は決勝が行われ、62年ぶり3度目の優勝に挑んだ興国は、逆転負けで準優勝に終わった。 初回に1死一、三塁から4番・大鶴彪太朗中堅手の中犠飛で先取点を奪ったが、4回に逆転されて、その後は大院大高の先発・前川琉人(3年)の前に、チャンスを作りながらも得点を奪えず。元ロッテ外野手の喜多隆志監督は「(4回に大院大高の)今坂くんがヒットを打ってから空気がガラッと変わったので、あの当たりがうちのペースを乱されたというか、のまれながらいってしまったのが反省」と肩を落とした。 興国は、春夏通算7度の甲子園出場を誇り、1968年夏の甲子園では初優勝を果たした名門。1975年夏以降は聖地から遠ざかっているが、選手として智弁和歌山で97年夏に日本一を経験し、18年秋に興国の監督に就任した喜多氏の下、21年夏の大阪大会では46年ぶりの決勝に進出した。昨秋は45年ぶりの近畿大会に出場。そして今春、5回戦で昨春Vの金光大阪を、準決勝では東海大大阪仰星を破り、45年ぶりの決勝の舞台に立った興国ナイン。指揮官は「守備を鍛え直して、隙を見せた時点で上では勝てないので、もう一回そこはやり直したい」と、“古豪復活”へ着実に歩みを進める。
報知新聞社