アジア当局、ドル高で自国通貨防衛へ-「トランプトレード」再開も
(ブルームバーグ): 米大統領選の開票が進む中でドルが上昇し、一部のアジア当局はすでに自国通貨の防衛に動き出している。
インドネシア銀行(中央銀行)は、急激な相場変動を抑制するために介入する用意があると表明。トレーダーによると、中国では国有銀行が人民元を支えるため、本土市場で大規模なドル売りを実施した。
ブルームバーグのドル指数は1%余り上昇し、アジア通貨やメキシコ・ペソが大きく下落。トレーダーらは、トランプ前大統領が政権に返り咲けば、保護主義の波を引き起こし、ドル高につながると予想している。
トランプ氏はジョージア州とノースカロライナ州という2つの重要な激戦州で暫定的にリードし、一部のトレーダーはいわゆる「トランプトレード」を再開した。
原題:Asia Starts Tentative Defence Against Dollar Election Strength (抜粋)
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Ruth Carson, Hooyeon Kim