『人生を学ぶ1週間』。サニックスワールドラグビーユース交流大会、いよいよ開幕
どんよりしていた鉛色の雲がやがて去り、午後になると青空が広がった。 4月27日(土)の福岡は、穏やかな一日となった。 宗像市のグローバルアリーナにはバグパイプの音色が響いていた。翌28日から、『サニックスワールドラグビーユース交流大会2024』が始まる。 この日は、男女それぞれのカテゴリーについて代表者会議がおこなわれ、大会のレギュレーションの伝達、確認がおこなわれた。 夕方からは各チームのコーチや関係者が集い、グローバルアリーナ内のレストランで懇親会がおこなわれた。 冒頭、挨拶に立った株式会社サニックスの宗政寛社長は、この大会をいつも楽しみにしていると伝えた。
「この大会の目的は、ラグビーの普及や育成、技術の向上といったものもありますが、次の世代を生きる若者たちに、スポーツを通じた様々な交流の機会を経験してもらうことで、グローバルな視野と経験を持ってもらうことも目的のひとつです」 それぞれの文化を持ったいろいろな国からやってきた高校生同士だ。衝突することもあるかもしれない。 「しかしそんなとき、相手を受け入れ、違いを認め、そこから自分がどう行動するか考えてもらう絶好の機会です」 宗政社長は、「この大会が世界平和につながればいいと思っています」と話した。 そして、「大人たちは、主役である選手たちのためにしっかりサポートしていきましょう」と呼びかけた。
懇親会には日本ラグビー協会の土田雅人会長も参加した。 世界とつながるこの大会が誇らしいと笑顔を見せ、昨年の大会で指導者の方々から聞いた話を紹介した。 「大会の初日と最終日では、選手たちの顔つきが違う、と言われていました」 男子は海外から8チーム、国内から8チームが参加。女子は海外、国内4チームずつの計8チームが競い合う。 ビッグプレー、成長、友情と、密度の濃い1週間になる。 (文:田村一博)
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