今や絶滅危惧種「コンドームの自販機」 売れているの? 設置に許可はいるの? 金沢に残る薬局を訪ねると…
ですが、1995年7月から施行された法律により、全国一律で設置については届け出が不要になりました。ただ、お店がこぞって「自動販売機を設置しよう」という気持ちになるような風潮ではすでになかったようです。 ホンダ薬局・本多達夫社長「コンビニでも平気で、難しい顔せんでも、照れくさいような顔せんでも買える時代に変わってきたなぁ。」 本多社長に外に置いてある自動販売機を紹介してもらいましたが、ディスプレイ部分にはクモの巣が… これから猛暑を迎えますが、地面にも近いところでずっと置いてあるとアスファルトの熱などでコンドームがダメになってしまうのではという疑問をぶつけると、その点は本多社長、自信を持って答えました。 ホンダ薬局・本多達夫社長「ないです。それはない。一度もない。(熱には強い?)強いでしょう」 そして、子どものころにやってみた“実験”を通して、コンドームはすぐれモノだと感じたと話します。 ホンダ薬局・本多達夫社長「昔、一升瓶で何本ぐらい水が入るかやったことある。いたずらして。あっという間に1本分とっとっとっとっ、と全部入った。(子どものころどうやってコンドームを手に入れた?)店にある。薬局やってたから」 今や利益にはならないコンドームの自動販売機。新規の設置はまずなく、着実に「絶滅」へと向かっているようですが、本多社長は引き続き置いておく考えです。 ホンダ薬局・本多達夫社長「めんどくさくないから、全部(業者が)やってくれるから置き続けます」 「明るい家族計画」のフレーズとともに、どこかギラギラした昭和を連想させる。 「遺産」と呼ぶには大げさでまだ早いかもしれませんが、コンドームの自動販売機はちょっとした哀愁を漂わせながら街に立っています。
北陸放送