曽我ひとみさん、短大生に講話 拉致「自分のこととして考えて」
北朝鮮による拉致被害者で2002年に帰国した曽我ひとみさん(65)が11日、新潟市の明倫短大で学生に講話した。共に拉致され帰国できていない母ミヨシさん=失踪当時(46)=に思いをはせ「もし家族が突然いなくなったら。知らない国に連れていかれたら。自分のこととして考えてみて」と呼びかけた。 約60人が真剣な表情で聞き入り、講話後は多くが早期救出を訴える署名に応じた。1年生前山遥さん(20)は「今まで深く考えたことはなかったけど関心が深まった。日常が突然崩れるのは恐ろしい」と話した。 曽我さんは講話後、「若い人にたくさん話を聞いてもらい、風化しないよう伝えていきたい」と記者団に語った。