米メディアが大谷の二刀流欠陥を指摘「内角打てない」「速球動かない」
米スポーツメディアESPNは特集記事でポスティングによるメジャー移籍を決めた大谷翔平の投打に関するシビアな分析をした。 「大リーグは大谷翔平をエースとして獲得に乗り出すが、バッティングはメジャーで通用するのだろうか?」というタイトルで書かれた分析記事。 「大谷の移籍ビジネスがスタートした。大谷は投手でというのが各球団の明確な総意だ。彼は先発投手としてチームの1番手になる可能性がある」としたものの、1、カーブは時々しか使わない。2、チェンジアップはコントロール不足でほとんど投げない、3、故障なく過ごした期間が限られるという3つの問題点を持っていると分析した。 まずスピードについては、「大谷は100マイル(160キロ)を投げたことがあり、通常でもスピードは90マイル後半(約155キロ)に達する。だが、いつもそうではない」と説明。 「あるスカウトは『91マイル(約146キロ)から必要であれば90マイル半ば(約152キロ)に留まっていた』と話す。(取材した)全員が『彼の速球は、打者の手元で動かないフォーシームなので、球速ほどではない』という意見で一致した。スライダーとスプリットは、80点満点中70点の評価を与えていい。カーブも平均以上だが、ダルビッシュ有のようなスピンはない」と、大谷が、いわゆるツーシームなどのムービングファストボールを操れないことを問題視した。 また「コントロールは平均以上だが精密ではない。おそらく足が地面についてからの球持ちの長さの時間が関係するのだろうが、この球持ちの時間は、故障するリスクの指標となる可能性がある」と、大谷の投球フォームがアバウトなコントロールの原因で故障につながるリスクのあるフォームだとも指摘した。 記事では、大谷の日ハムでの投球回数についても紹介され、「この23歳は2015年の20歳のシーズンに160回2/3を投げたのが最高で、それ以上を投げたことがない。2017年は足首のけがで5度の先発で25回1/3を投げたに過ぎない。けがは昨年オフに痛め、10月に手術をし、また今シーズンは太ももの故障にも苦しんだ」と、200回以上登板の実績がない部分も不安視した。