債券は上昇か、FRB議長発言受けて米長期金利が低下
(ブルームバーグ): 2日の債券相場は上昇が予想されている。米国でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の記者会見で、次の行動が利上げとなる可能性は低いと述べたことを受けて長期金利が低下した流れを引き継ぐ。
FOMCは政策金利を2001年以来の高水準である5.25-5.5%で据え置くことを決定。バランスシートの縮小ペースを減速させる方針も示した。
FOMC、政策金利据え置き-インフレ沈静化の進展は失速
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、米長期金利低下を受けて高く始まると予想。ただ、為替市場で再び円買い介入が行われた可能性が高く、「日本銀行も事態を静観できなくなる可能性がある」と指摘。7日の定例国債買い入れが減額されることなどが意識され、上値は抑制されるとみている。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.865~0.89%(1日は0.89%で終了)、先物中心限月6月物は144円31銭~144円56銭(同144円31銭)。
先物夜間取引で6月物は1日の日中取引終値比15銭高の144円46銭で終えた。
流動性供給入札
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Masahiro Hidaka