SNS映えが凄い! 小規模ながら高級志向の“滞在型リゾート”~ 1.南城市・「リヤドランプ」
また、装飾はもちろん、建具やカウンターなど細部に至るまで、リヤドの世界観を踏襲しており、その完成度は驚くほどに高い。聞けば、館内装飾のほとんどをモロッコから輸入したという。「そもそも主人(中村裕二朗さん)が東京の桜新町でモロッコ料理などを提供するレストランと、モロッコ家具の輸入販売をしていまして。その時のつながりがあったことで、満足できるリヤドとして仕上げることができました」。
しかし、完成までは約6年を費やしたという。「モロッコの職人さんに手作りしていただいた装飾ばかりなので、全てに思い入れがありますが、作業的に最も時間を費やしたのは、モロッコ漆喰(タデラクト)を用いたカウンターやバスタブでしょうか。現地からモロッコ漆喰を取り寄せたのですが、現地と沖縄では湿度が異なるので、現地と同じ調合で塗ってもうまくいかず……。そこで、沖縄の左官職人さんに相談して、粉と水の配合を研究しつつバランスを調整。加えて、それを重くて硬い石で磨き上げなければならず、何人もの友人に手伝ってもらい、ようやく仕上げることができました」。
客室は全5室。モダンモロッコに仕上げた室内は、それぞれインテリアが異なるのが特長。滞在するたびに異なる部屋に宿泊するリピーターも多く、女性一人でのんびりするゲストも珍しくないとか。
「夕食には沖縄の産直野菜やスパイス、ハーブを用いたコース料理などを提供しています。また、日中はアルガンオイルやローズウォーターなどモロッコの素材をふんだんに用いたスパトリートメントを受けていただいたりと、館内でゆっくり過ごす方が多いですね。リヤドは館内のいろいろな空間で楽しんでいただけることが魅力。ゲストも5組さまだけなのでプールやテラス、パティオなど、お好きな場所でご自身の家にいるような感覚でお過ごしいただいています」と話す。
スペシャルな空間だからこそ、プロポーズや結婚記念日に利用するカップルも多い。特に夜間はモロッコランプの温かい光とムーディな影が館内を照らすので、なんともロマンティックなシチュエーションになるはず。