SNS映えが凄い! 小規模ながら高級志向の“滞在型リゾート”~ 1.南城市・「リヤドランプ」
大型リゾートホテルの開業が相次ぐ沖縄だが、その一方で、小規模ながら高級志向の「スモールラグジュアリーリゾート」のオープンも増えている。このタイプのリゾートは限られたゲストしか宿泊していないことから、プライベートな空間を堪能できるのが特長。しかもユニークな世界観を演出する場所も多く、沖縄ではなく、どこかほかの地に滞在しているような錯覚を覚えることもある。今回は、そんなリゾートのひとつ、沖縄本島・南城市に位置するモロッカンテイストの邸宅ホテル「リヤド ランプ」を紹介しよう。 【画像】SNS映えが凄い! 小規模ながら高級志向の“滞在型リゾート”~ 1.南城市・「リヤドランプ」
“リヤド”とは「パティオ(中庭)をもつ邸宅」を意味するアラビア語だ。主にモロッコのマラケシュに多い宿泊施設で、古い邸宅を改装した後、モロッコの伝統的な建築に、現代的なモダンなインテリアのセンスを融合させているのが特徴だ。「リヤド ランプ」は、そんな“リヤド”にほれ込んだオーナー夫妻である中村裕二朗・綾さんが、2020年にオープンさせたリゾートだ。位置しているのは沖縄本島南部の南城市。くねくねと続く細い小道を抜けた、小高い丘の上に「リヤド・ランプ」はある。
駐車場に車を駐めたあと、まるで不思議な国のアリスに出てくるような小さな扉をくぐると、森のなかには階段が。その細い階段を上ったところに、突然、邸宅のようなベージュ色のホテルがあらわれて、思わずハッと驚く。
「実はこれもホテルに宿泊していただくゲストへの演出なのです」と笑うのは、オーナーの中村綾さん。「まずはこんな場所にリゾートがあるのだろうか……、と思うような小道を車で通っていただいて。そして、エントランスにある小さな扉をくぐりぬけた先に、非日常なモロッコ・リヤドの世界観が広がっている……このアプローチは私たちがゲストに高揚感を味わっていただくために当初から思い描いていました」。
館内に入り、ホテルの階段をのぼると、モロッコ装飾に彩られた中庭のような空間があり、開放感溢れるテラススペースには”知念ブルー“の海を一望できるインフィニティプールが鎮座。そこからの絶景に感嘆する。「この小高い丘からの眺望を見ていただいた瞬間に、日常のいろいろなことを忘れられる、と多くのゲストに喜んでいただけています」。