【欧州】トヨタ新型「ライトウェイト“エボ”」公開! 高性能エンジン×MT搭載の「2人乗り“FR”クーペ」! 走行性能高めた「“ハイスペ”スープラ」登場
GRスープラ終了?
2024年11月28日、トヨタの欧州法人は「GRスープラ ライトウェイト エボ」の一部改良を発表しました。 【画像】超カッコイイ! トヨタ新型「ライトウェイト“エボ”」を画像で見る(48枚) 「GR スープラ」は、トヨタとBMWの共同開発で誕生したスポーツカーです。2019年1月に北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)でワールドプレミアされ、日本市場では2019年5月に発売されました。
現行モデルは、先代の販売終了から17年ぶりに復活した5代目・DB型(4代目まで続いた型式命名規則から「A90」とも公式に呼ばれる)で、初代は1978年のデビュー、日本市場では「セリカ XX」の車名で販売されていました。日本市場でスープラの車名で販売されたのは、3代目・A70型からとなります。なお、スープラの車名の頭にGRが付くのは現行モデルのみとなっています。 GRスープラは、ボディサイズが全長4380mm×全幅1865mm×全高1295mmの2ドア・ファストバッククーペの2人乗りとなっています。 そのスタイルは、ロングノーズで精悍なフロントフェイスと、モダンなリアデザインが印象的です。 2024年11月28日、トヨタはスープラの3.0リッターモデルに一部改良を実施することと、グローバル販売300台の限定特別仕様車「A90 ファイナルエディション」を発表しました。また、この特別仕様車をスープラの集大成として販売終了となることが合わせて発表されました。
イタリアではスープラ「ライトウェイト エボ」のアップデートも発表
トヨタの欧州法人は日本でも発表された「A90 ファイナルエディション」の発売と「Lightweight Evo(ライトウェイト エボ)」のアップデートを合わせて発表しました。 欧州では、スープラのラインナップにライトウェイトエヴォを加えています。このモデルは、サスペンションとシャシー、ブレーキを強化し、パワートレインのチューニングの最適化や、空力の向上などを図ったスポーツモデルとして販売されています。 今回の改良では、アクティブディファレンシャル制御と独自のマップにより安全性と精度を高めてトラクションを向上し、コーナリング時のアンダーステアの軽減を図ったほか、前輪と後輪のキャンバー角を見直してグリップ力とコーナリングの安定性の向上を図っています。また、大径のブレンボブレーキディスクを採用し、制動性能を向上させています。 加えて、サスペンションとシャシの最適化により安定性を向上し、よりダイレクトなドライブフィールを実現。走行性能面では電子制御ショックアブソーバーの特性の見直しと、フロントスタビライザーの強化を行っています。 足回りでは、フロントコントロールアームに強化ゴムブッシュ、リアサブフレームに強化ゴムマウントを採用することでサスペンションとシャシの一体感を高め、同時にグリップ力とコントロール性も向上させています。 また、前後のダウンフォースを最適化するなど空力の改良により、ハンドリングがさらに向上、カーボンファイバー製リアスポイラー、新しいフロントホイールアーチフラップ、フロントタイヤをより高いプロファイルに変更することで、さらに性能を高めています。 電動パワーステアリングにも最適化を実施し、よりダイレクトなステアリングフィールと優れたコントロールを実現させています。 エクステリアでは、新デザインの19インチ・マットブラックホイール、インテリアでは、運転席にGRロゴを刺繍したアルカンターラを採用し、赤いステッチやギアノブ周りの赤い縁取り、赤のシートベルトで装飾するなどによりスポーティな印象を高めています。 このライトウェイトエボと、A90ファイナルエディションは、2025年春から欧州で発売される予定とのことです。なお、日本市場においては、ライトウェイトエヴォの販売予定のアナウンスはなく、A90ファイナルエディションの発売時期については「検討中」と伝えられています。
佐藤 亨