防災グッズや避難経路の確認のほかに…実家に帰省したときに〈高齢の親のために〉準備しておきたい「1枚のカード」とは?【ケアマネジャーの助言】
避難者カードを事前に準備しておく
避難者カードとは、避難者の身元確認や、必要な支援を行うための情報を記載したシートです。自治体によって記載事項は異なりますが、生年月日や緊急連絡先、要介護度、服薬の状況等を記入します。 避難者カードは、避難所に入所する際に必要で、受付で提出を求められます。在宅避難の場合も、避難所で物資の配給を受けるときに必要。災害に遭ったときに記入すればいいのですが、高齢者は気が動転して正確に記入できないこともありえます。 ですので、子がいるときに、前もって役所などで用紙をもらって作成し、非常用持ち出し袋に入れておくのがおすすめです。 また、要介護3以上などの人を対象に「避難行動要支援者名簿」が作成され、自治体から書類が送られてきます。親に届いたら、必要事項を記入して必ず提出してください。親の情報は民生委員、防災組織、地域包括支援センターなどに共有され、災害時の支援に活用されます。 田中克典 ケアマネジャー