京都工学院が現校名で花園初勝利 伏見工時代に3度Vの山口良治総監督はスタンドで観戦「新しい歴史をこれからも」…一問一答
◆全国高校ラグビー第1日 ▽1回戦 京都工学院112―0聖光学院(27日・花園) 京都工学院(旧伏見工)は聖光学院に大勝し、2回戦に駒を進めた。9大会ぶり出場で、現校名としては初勝利。伏見工時代の81、93、01年に3度、全国制覇へと導いた名将・山口良治総監督は、スタンドで歴史的瞬間を見届けた。 「112―0」は偶然にも、自身が監督就任後初の公式戦となった75年・京都府総体で強豪・花園に敗れた時と同じスコア。当時と重ね「相手の方は悔しがっているやろうな」と思いやりつつ、「新しい歴史をこれからも」と、自軍の勝利を喜んだ。以下は山口総監督の一問一答全文。 ―初戦、大差で勝利。 「そうですね、昔を思い出しました。0―112で負けた試合を思い出して、そんな気持ちで相手の方は悔しがってるやろうなと思っています」 ―赤黒のジャージーがまた花園に。 「そうですね、やっぱりジャージーの色は変わっていませんから。名前は工学院には変わりましたけど、新しい歴史をこれからも築いてくれると思います」 ―9年ぶりの花園で選手は「真は力なり」を体現。 「長かったですね。でも今のチームも優勝した時のキャプテンの大島が監督をして、そのまま伏見の魂を受け継いでいますから、子供たちも『信は力なり』の言葉はしっかりと受け止めてくれていると思います」 ―初戦を終えたチームにかけたい言葉は。 「やっぱり細かなミスが多いのが気になっていますから、まあ上の試合に行けば、だんだんとそのミスを許してくれない厳しさがあると思いますから、しっかりそのミスを反省して、上に向かっていってほしいと思いますね」 ―チームは引き続き、花園での戦いが続く。 「まあまあ、初戦が簡単だっていうか、楽に進められたので、相手の5分以上にボールを取れればいい展開を、ラグビーを見せてくれると思いますけど」 ―今日は点数が開いても最後まで攻め切った。 「そうですね。まあまあ、本当に昔、大敗した時代(と同じ点差)のラグビーをしてしまった相手のチームは気の毒ですね。彼らもこの、きっと大敗がいい意味で悔しさにつながってくれて、チームが成長してくれるとうれしいですね」 ―大島監督は、赤黒の復活は花園で勝っていくことと言っていたが。 「今も話したように、彼がキャプテンで日本一になってますから、やっぱりその時の感動をしっかりと花園で積み上げてくれると思っています」
報知新聞社