「家族を亡くした格闘家はどんな思いでリングに上がるのか」。映画『若き見知らぬ者たち』の福山翔大とUFCファイター平良達郎が語り合う!
福山 『若き見知らぬ者たち』は、平良選手も注目してくれた格闘シーンもぜひ注目していただきたいです。本当にリアリティを追求している作品なので、ぜひ音響設備も整った映画館の大きなスクリーンで観てほしいです。 目を背けたくなるシーンもあるけれど、内山監督が実際に起こった事件からインスパイアされて制作した作品です。こういう境遇に置かれた人が実際にいることも知ってほしい。それを踏まえたうえで、同じような火の粉が降りかかってきたときに自分はどうやって生きていくのか。ハッキリとした答えが提示されたストーリーではないけれど、見た後に何度も思い返していただければうれしいです。 平良 今度闘うブランドン・ロイバル選手との一戦に向け、キャンプ地のコロラドで集中していい調整ができています(*この対談は、平良が渡米する際に空港で写真撮影をし、後日、オンラインで実施)。勝つというより、ただ強くなった自分の姿を相手にぶつけたい。自分がどれだけ強くなったのかを楽しみにしてもらえたらうれしいですね。 福山 ひとりのファンとして今後もずっと応援しています。今日は対談ができて本当にうれしかったです! 平良 僕も、映画をスクリーンでもう一度鑑賞できる日を楽しみにしています! ●福山翔大 1994年、福岡県出身。映画『クローズEXPLODE』(14)のオーディション参加をきっかけに芸能界入り。エキストラから出発し、下積みを経て、ドラマ「みんな!エスパーだよ!」(TX)で俳優デビュー。 2017年には「おんな城主 直虎」(NHK)で大河ドラマに初出演。その後もドラマ「スカム」(MBS)「MIU404」(TBS)「恋はDeepに」(NTV)「明日、私は誰かのカノジョ」(MBS/TBS)「にがくてあまい」(THK)と出演を重ねる。映画では『JK☆ROCK』で映画初主演を務め、その他『花束みたいな恋をした』(21)『ブレイブ -群青戦記-』(21)『砕け散るところを見せてあげる』(21)など。2024年春クールのドラマ「ACMA:GAME アクマゲーム」にはレギュラー出演している ●平良達郎 2000年、沖縄県出身。高校1年のとき、パラエストラ沖縄に入会し、総合格闘技のトレーニングを開始。アマチュア修斗を経て、2018年8月プロデビュー。同年11月、修斗フライ級新人王に輝く。破竹の快進撃を続け、2021年7月に修斗世界フライ級王座獲得。2022年5月からUFCに参戦し、現在7連勝中でUFC世界フライ級ランキング5位。10月12日(日本時間13日早朝)に、同級1位のブランドン・ロイバルと対戦 ■『若き見知らぬ者たち』 10月11日(金)新宿ピカデリーほか全国公開©2024 The Young Strangers Film Partners 取材・文/布施鋼治 撮影/長尾 迪