【ハイライト動画あり】帝京大学、主力FW不在も後半突き放して開幕3連勝。ラグビー関東大学春季交流大会
すると先に得点を挙げたのは帝京大学だった。後半23分、自陣で相手からボールを奪い返すと、アタックを継続し、ブラインドサイドを攻めて、ゲームキャプテンSH(スクラムハーフ)李錦寿(4年)、ルーキーSO(スタンドオフ)神田丈英(常翔学園出身)、WTB寺山廉太郎(4年)とつないで、WTB寺山が左サイドから内にステップを切ってそのままトライ。
CTB(センター)大町佳生(3年)はゴールを決められなかったが、5点を先制した。その後は、前半は互いに得点を重ねられず、5-0でハーフタイムを迎えた。
後半、いきなりビッグプレーを見せて主導権を握ったのは、やはり帝京大学だった。後半1分、キックオフしたボールを相手がノックオンし、そのボールを後半から出場したFL倉橋歓太(4年)が拾い上げて、そのまま右隅にトライした(10-0)。
13分、東海大学はラインアウトからのアタックを継続して左に展開。相手の圧力をものともせず、WTB中川が抜けだし、そのままファイブポインターとなった。SO奥田泰進(4年)がゴールを沈めて、3点差に追い上げる。しかし、東海大学のトライはこの1本に終わってしまった。
再び試合は帝京大学のペースとなり、28分、モールを起点にボールを動かし、FL倉橋がパワーを見せて右隅に豪快にトライ。15-7とした。34分、さらにモールを押し込んだ後、最後はHO(フッカー)當眞蓮(4年)がトライ。ロスタイムには再びモールから途中出場のHO知念優来(4年)と、新人のCTB佐藤楓斗(尾道)がトライを挙げた。
終わって見れば帝京大学が、後半だけで5トライを重ねて34-7で快勝した。「粘り強くディフェンスができた」と相馬監督が言えば、SH李は「青木キャプテンがいないので、チームを引っ張っていこうとした。1戦1戦、自分たちがやるべきことをやりたい」と先を見据えた。
残り12分まで、3点差と僅差だった東海大学にとっては悔しい敗戦となった。モールでのディフェンスを改善し、前半、自分たちの時間で1トライ、2トライと取り切ることができれば、もっと接戦に持ち込むことができたはずだ。