【一挙プレビュー】千葉と清水の“オリジナル10”対決に注目! 好調同士の甲府といわき、最後に笑うのは? | Jリーグ
3月20日に開催されるJリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J2リーグの10試合が各地で開催される。
3月20日
14:00 ベガルタ仙台 vs ロアッソ熊本(J2) 仙台はアウェイから勝点1を持ち帰り、2勝2分と開幕からの無敗を継続。前節はロングボールの多い相手の攻撃を跳ね返し、ゼロで抑えたことは収穫となった。今節からのホーム連戦は3ポイントが欲しいところ。リーグ戦では8勝2分といまだ負けのない熊本戦で弾みをつけたい。 熊本は0-6で大敗したいわきFC戦から中2日。長距離移動に加え、前節にDF岩下航が退場、FW石川大地も負傷交代とあって、大木武監督が送り出す11人に注目が集まりそうだ。リーグ戦での仙台戦は2008年から8連敗中。難攻不落の杜の都で今度こそ凱歌をあげられるか。 14:00 ブラウブリッツ秋田 vs 栃木SC(J2) 秋田は6000人を超える観衆を集めたホーム開幕戦でスコアレスドロー。風上の前半はセットプレーを中心に押し込んだが、1点が遠かった。とはいえ、今季リーグ戦で初の無失点を達成したことは収穫。秋田らしい粘り強い守備を今節も体現し、ホーム初白星を飾ることができるか。 対する栃木は横浜FCに“ウノゼロ”で勝利し、連勝を達成。こちらも堅守をベースとするだけに、無失点でさらに自信を深めそうだ。注目はFW小堀空のJ初ゴールをアシストしたMF大森渚生。その起点は自らのプレスバックからで、今節も攻守において高い貢献度を示したいところだ。 14:00 モンテディオ山形 vs 藤枝MYFC(J2) 2連敗中の山形はホーム連戦。長いトンネルに迷い込んだ昨季の記憶を振り払うためにも、ここで勝利が欲しいところだ。キーマンは昨季ホームの藤枝戦で大逆転勝利の狼煙を上げたMF横山塁。2試合連続の無得点と小休止状態の攻撃面を救うべく、力強い突破に期待がかかる。 開幕から無得点が続く藤枝は3連敗。ただ「一試合一試合良くはなっている」というMF杉田真彦の言葉どおり、内容は確かに向上している。昨季の山形戦では2試合とも終盤の失点で敗れただけに、雪辱を期して臨む一戦。攻撃的なスタイルを今節も貫き、その先にある勝点3を今度こそつかみたい。 14:00 ジェフユナイテッド千葉 vs 清水エスパルス(J2) 千葉はFW小森飛絢の3試合連続ゴールで先制したものの逆転負け。リーグ戦の連勝は『2』でストップした。注目は昨季のホーム清水戦で、途中出場から87分に決勝ゴールを挙げたDF米倉恒貴。頼れる背番号11が今回も『フクダ電子アリーナ』に歓喜をもたらせるか。 清水は大分トリニータを2-0で下して3勝目。1-4で敗れた前々節から見事に立て直す完勝だった。キーマンは後半のスーパーセーブで相手に流れを渡さなかったGK権田修一。ここまでリーグ最多得点を記録している千葉攻撃陣をシャットアウトして、チームを連勝に導けるか。 14:00 横浜FC vs ザスパ群馬(J2) 横浜FCは栃木SCの粘り強い守備を攻略できず、今季初黒星。ホームでは2011年から8連勝中と相性の良い群馬戦で再起を図る。注目は2022年に群馬で活躍し、シーズン途中で横浜FCに引き抜かれたMF山根永遠。恩師と慕う大槻毅監督(群馬)との再会も楽しみなポイントだ。 対する群馬はホームで2連敗。初白星はまたもお預けとなった。前節はMF川上エドオジョン智慧とMF玉城大志が今季初出場を飾っており、連戦でのメンバー構成に要注目。スーパーセーブを連発しているGK櫛引政敏の活躍も勝点3獲得のためには不可欠な要因となる。 14:00 ヴァンフォーレ甲府 vs いわきFC(J2) 甲府はモンテディオ山形を下して今季3勝目。試合前の勝点が『6』で並んでいたことに加え、昨季最終節の雪辱を果たし、今後に大きく弾みをつけた。前節はFWピーター・ウタカが投入されて間もなく決勝点をゲット。篠田善之監督が「強み」と話すカウンターを今回も発動し、連勝を狙う。 6-0の大勝を飾ったいわきは2連勝。特別指定選手登録を15日に完了したばかりのDF五十嵐聖己が初アシストを記録するなど、頼もしい新戦力も台頭した。大阪、熊本を経て迎える今節は公式戦アウェイ3連戦の最終戦。J2昇格後初となるリーグ戦3連勝は総力戦でつかみ取りたい。 14:00 ファジアーノ岡山 vs 水戸ホーリーホック(J2) MF田中雄大に2試合連続となる決勝ゴールが生まれた岡山は、リーグ一番乗りで勝点『10』に到達。引き分けを重ねた昨季とは違い、接戦で勝ち切る姿を見せている。注目はDF鈴木喜丈。2022年まで2シーズン半在籍した古巣との対戦となるが、今節も堅守を構築して3連勝を呼び込みたい。 水戸は開幕節で勝った後に公式戦4連敗。その全てが1点差で、前節は終了間際にアンラッキーな失点を喫するなど“あと一歩”に泣く形が続いている。連敗中はいずれも先制されているだけに、欲しいのは先制点。前節J初ゴールをマークしたMF甲田英將に突破口としての働きを期待したい。 14:00 大分トリニータ vs 鹿児島ユナイテッドFC(J2) 前節清水エスパルスに敗れ、ホームゲームで巻き返しを図る大分のキーマンはGK濵田太郎。前節は2失点こそしたものの、決定的な場面でファインセーブを連発した。また、MF野嶽惇也にとって鹿児島は自身の古巣であり、弟の寛也が在籍するクラブ。兄弟対決の実現となるかどうかも注目だ。 対する鹿児島は4-2で鮮やかな逆転勝利。カップ戦に続いての再戦となったジェフユナイテッド千葉に“返り討ち”を果たした。アウェイでは昨季終盤からなかなか勝てていない中、注目は前節2ゴールのFW藤本憲明。自身が数々の歓喜をもたらしたスタジアムで、古巣・大分との一戦に臨む。 15:00 愛媛FC vs V・ファーレン長崎(J2) 愛媛は開幕節以来の今季2勝目。深い位置に進入したMF谷本駿介がMF深澤佑太にラストパスを届け、ボランチ2人の攻撃参加で決勝点をもぎ取った。長崎とは2週間前のYBCルヴァンカップで対戦し、延長の末に3-4で敗戦。早くも巡ってきたリベンジの機会をモノにできるか。 長崎はMFマテウス・ジェズスの先制点を守り切り公式戦3連勝。“好転”の契機となったのは2週間前に4-3で勝利したYBCルヴァンカップの愛媛戦だった。その試合で活躍したマテウスらはリーグ戦でも定位置を獲得。中2日で選手の入れ替えも予想されるが、良い流れを継続して連勝を伸ばしたい。 15:50 徳島ヴォルティス vs レノファ山口FC(J2) 徳島は終了間際の劇的な決勝ゴールで今季初勝利。開幕から続いていた泥沼の連敗にいったんピリオドを打った。注目選手は左足の鋭いキックから前節の1点目をアシストしたDF橋本健人。特別指定時代を含め3シーズン在籍した古巣・山口との初対戦で“恩返し”の活躍を期す。 山口は1点が遠く2連敗。16本のシュートを放つなど内容面では相手を凌駕していただけに、悔しい結果となった。徳島戦では2018年を最後に勝ちがなく、アウェイに限れば4連敗中。鬼門突破に向け、出場停止明けのFW梅木翼には鬱憤を晴らす活躍を期待したい。 <3月20日の対戦カード(J2)> 14:00 仙台 vs 熊本 14:00 秋田 vs 栃木 14:00 山形 vs 藤枝 14:00 千葉 vs 清水 14:00 横浜FC vs 群馬 14:00 甲府 vs いわき 14:00 岡山 vs 水戸 14:00 大分 vs 鹿児島 15:00 愛媛 vs 長崎 15:50 徳島 vs 山口