本田真凜は『ワンピース』ビビ役で表現力アップを誓う「期待して待っていてください!」
【クロコダイルの優しさに感動?】 ーーアラバスタ国民たちはいかがですか? (ビビの幼馴染のキャラクターで友野一希が演じる)コーザもすごいんですよ。コーザが(無良崇人が演じる)クロコダイルに倒されてしまうシーンは、その瞬間にかける演技が本当にすごくて。お互い全力でダッシュする場面があって体力的に本当にハードなんですが、コーザとすれ違ったなというのを風で感じる瞬間に、「ラストも頑張るぞ!」という気持ちになります。 ーーそして、敵であるバロックワークスはどうでしたか? バロックワークスはものすごく勉強になることが多かったです。お稽古期間も、とくにミス・メリークリスマスの(中野)耀司くんの演技がすばらしいなと思っていました。幕裏にはける時、幕裏のなかまでずっと演じているんです。そんな姿を見て得られたものもたくさんありました。 ーー舞台裏で記憶に残っているエピソードがあったら教えてください。 クロコダイルとルフィの戦いのあと、ビビがスタンバイする時に「演出の煙が目に染みることがあるんだ」と軽く話したら休憩時間にクロコダイル(を演じる無良)が目薬とか目の洗浄液とか、いろんなものを薬局で買ってきてくれたんです。(作中では)私が倒そうとしているクロコダイルがすごく優しくて(笑)。 ーー最後に、あらためて『ワンピース・オン・アイス』の魅力を教えていただけますか? 去年来ていただいた方にもまた新たに楽しめるポイントを自分たちでつくっていきたいですし、「スケートってこんなこともできるんだよ」という部分でもスケートファンの皆さんはもちろん、ワンピースファンの皆さんにも絶対に楽しんでいただけると思います。期待して待っていてください! 【プロフィール】本田真凜 ほんだ・まりん プロフィギュアスケーター。2001年、京都府生まれ。2歳からフィギュアスケートを始め、ノービス時代から国際大会に出場。ジュニアに参戦した2015-2016シーズンには世界ジュニア選手権で優勝。翌2016-2017シーズンは世界ジュニアで2位、シニア選手相手に全日本選手権でも4位に入る。シニアに転向後、全日本選手権やグランプリシリーズなど国内外の大会に出場。2024年1月に現役引退を発表。現在は、プロとしてアイスショー出演とともに、フジテレビ系「フィギュアスケートSPフィールドキャスター」としても活躍。 『ワンピース・オン・アイス~エピソード・オブ・アラバスタ~』日本屈指のフィギュアスケーターが集結し、アニメ『ワンピース』をアイスショー化。2023年夏に開催された初演で、世界初の試みが高く評価され2024年も再演が決定。9月7~8日に千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで開催される。
山本夢子●取材・文 text by Yamamoto Yumeko