本田真凜は『ワンピース』ビビ役で表現力アップを誓う「期待して待っていてください!」
【妹・望結の演技に刺激】 ーー今年の公演で力を入れたいところはありますか? 去年の公演が終わった時には本当に100%満足したという感じでしたが、いろんな映像を見返してみると、(望結が演じる)ナミが全公演で涙を流しているのがやっぱりすごいなと思いました。最後の公演は、めちゃくちゃ涙を流しながら表現しているナミを見て、私自身もつられるように涙が出てきたんです。 自分も(客席から)涙が見えないとかそういうことはまったく考えずに、ビビちゃんが涙を流して訴えるようなシーンでは、すべて表現できるようにしたいなというのが今年の目標です。 ーー「ビビは悲しい、つらい気持ちのほうが多い」とおっしゃっていましたが、楽しい気持ちになるシーンはどんなところでしたか? (宇野昌磨が演じるルフィら麦わらの一味の)みんなの熱戦はビビのために頑張ってくれているんだ、というのを特等席で見られるシーンがすごくうれしい瞬間ですね。それ以外だと、ビビは基本的に悲しいとか、怒りとか、そういう感情の部分が多いと思います。 ーービビのアラバスタ国民に対するスピーチからラストへ向かうシーンは感動的です。この場面はどういうふうに演じようと考えているのでしょう? あの場面は(振り付けの宮本)賢二先生も「ビビの思うがままに」というふうにおっしゃってくださっています。なので、毎回(滑る)コースや振り付けも少しずつ違うんです。自分自身でも何も決めていなくて、その時々で感じるままに演じているので、あのシーンが好きと言ってもらえるのはすごくありがたいです。
【舞台裏で仲間とともに号泣】 ーーそこまでの物語が感動的なシーンをつくっているんですね。 そうですね。スピーチの間にいったんリンクサイドにはけて、昨年の新横浜の公演は、(スケートリンクの)反対側から出るので裏を走り回っていたんですけど(笑)、名古屋公演の時は(河野有香が演じる)カルーと待機場所で1分くらい時間があったんです。最終公演の時はそこでカルーがめちゃくちゃ号泣しているのを見て、私もつられるように涙が出てきて。 お稽古期間とか、みんなで頑張ってきたのを思い返しながらリンクに出ていったら、船の上の(麦わらの一味の)みんながまた違ったように見えたんです。そんな最終公演のラストシーンは、自分にとってもすごく思い出に残っています。 ーー本田さん演じるビビから見た麦わらの一味はどういうふうに映っていますか? 本当にカッコいいです。氷上でも特等席でみんなのことを見られるので、私が一番、一味全員を客観的に見ることができるのかもしれません。それぞれが成長していく過程も全部一緒に練習して見てきましたが、全員本当にすごくカッコいいんです!