「大胆に勝負できた」ロッテ・佐々木、気迫の112球 8回無失点でファイナル王手
ロッテ2－0日本ハム（12日、パ・リーグCSファーストステージ第1戦） 三振を奪うたびマウンドで雄たけびをあげる姿に、敵将である日本ハムの新庄監督は「気合が入っていた」と思わずうなった。大事な第1戦の先発を託されたロッテの佐々木が、走者を背負いながらも要所を締める投球で8回を無失点。「繊細にならずに、大胆に勝負できた」。気迫に満ちた112球が勝利につながり、背番号17は安堵の表情を浮かべた。 【写真】初CSでも〝新庄節〟…新庄監督のワンマンショーに吉井監督は苦笑い この日は三、六回を除き、走者を背負う苦しい投球が続いた。それでも動揺することなくフォークボールやスライダーなど変化球中心に後続を断ち、スコアボードに「0」を並べた。 くしくも昨年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で同僚だった米大リーグ、ドジャースの山本が日本時間12日、プレーオフで好投した。自身も大リーグから注目を浴びる存在だが、「（山本を）見ていて勉強になることは多い」と刺激を受ける。 右腕の力投で、チームはファーストステージ突破に王手をかけた。「また明日（13日）からしっかりとやっていく」と吉井監督。一戦必勝のスタイルで、ファイナルステージ進出を一気に狙う。（浅野英介）
