「抗争の合図になりかねない」「織田組長自宅を不審な車が…」六代目山口組の三次団体組長・ラーメン店長射殺事件「犯人逮捕予告」で国が「厳戒態勢」を敷くワケ
水面下の攻防戦
「特定抗争はこれまでにも九州誠道会と道仁会、六代目山口組に対する神戸山口組や池田組が指定されており、今回は4例目。今後、両組織が特定抗争に指定されれば組員が敵対する組に近づくことも禁止される。 他にも5人以上で集まるのも逮捕事案になり得る。この予告もまた金澤容疑者の逮捕による抗争激化を危惧した予防線なのは間違いない。県警、国としても抗争激化だけはどうにか防ぎたいという考えの表れ。それほど今回の逮捕劇は用意周到に行われたものなのです」(前出・社会部記者) 暴力団関係者は今後の動きについてこう語る。 「六代目としては当然ながらヤマは返したいだろうが、ここまで包囲網を敷かれてはそれも簡単ではないというのが本音だろう。いずれにしても今、動くのは両組織にとっても自爆行為であって得策ではない。しばらくは静観を続けるのではないか」 六代目山口組、絆會、そして抗争包囲網を敷く兵庫県警。抗争の火種を消せるかどうかの正念場は今も続いている。 ・・・・・ 【もっと読む】警視庁23歳の美人巡査がヤクザに惚れてすべてを失うまで
週刊現代(講談社)