つり橋から望む断崖の錦 日光・瀬戸合峡で紅葉が最盛期 例年より遅く
栃木県日光市川俣の瀬戸合峡で紅葉が最盛期を迎え、赤や黄色に色づいた木々が、急峻(きゅうしゅん)な岩肌を鮮やかに染め上げている。 日光市観光協会によると、瀬戸合峡は凝灰岩が浸食されてできた峡谷で、深さ約100メートルの断崖が約2キロにわたって続いている。今年は例年より約2週間遅い10月20日ごろから色づき始めた。降雪や降霜がなければ今週末まで楽しめるという。 6日は雨が降ったり薄日が差したりと空模様が変わる中、観光客がダム堤体や峡谷に架かる長さ70メートルのつり橋から岩壁の錦を堪能した。大阪市出身で40年前にカナダ国籍を取得したバンクーバー市在住、元航空機整備士アキオ・ササジさん(85)は「自宅周りのメープルは3週間前に見頃だったが、やはり日本は趣が違う。情緒ある景色を楽しめた」と笑顔を見せていた。