東証、バブル崩壊後の最高値更新 90年3月以来、34年ぶり水準
連休明け9日の東京株式市場は、前日の米国株上昇を好感した買い注文が優勢となり、日経平均株価(225種)は大幅に続伸した。終値は前週末比385円76銭高の3万3763円18銭で1990年3月9日以来約34年ぶりの水準となり、バブル経済崩壊後の最高値を更新した。朝方には600円余り上昇し、節目の3万4000円に迫る場面があった。 東証株価指数(TOPIX)は19.55ポイント高の2413.09。出来高は約16億6100万株だった。 前日の米国市場では、ダウ工業株30種平均やハイテク株主体のナスダック総合指数が上昇した。この流れを受けた9日の東京市場では、取引開始直後から東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連、テルモなど精密機器の銘柄を中心に買い注文が膨らんだ。平均株価への影響度が大きいソフトバンクグループも値上がりし、取引時間中から約34年ぶりの水準で推移した。 午後は当面の利益を確定する売り注文が出て、平均株価は上げ幅を縮めた。