静岡市日向地区の不適切な盛り土 12月中旬から土砂を撤去する行政代執行に着手 静岡県
静岡県は12月中旬から、土砂を撤去する行政代執行の工事に着手すると発表しました。 静岡県庁で開かれた会議には、副知事や危機管理部長らが出席し、静岡市葵区の不適切な盛り土の対応状況などについて共有しました。 会議では日向地区の盛り土について、12月中旬から代執行の工事に着手することが決まりました。 土壌調査により一部の土砂から基準値を超えるヒ素やシアンなどの物質が検出されたことから、土砂は搬出せず、区域内で管理するということです。 静岡県砂防課 杉山一仁課長: 「今回の日向地区においては、場内で土砂を動かして安定化させるという形になるので、そういった面でも、安全面については配慮する点が少ない」 静岡県は2025年度中の工事完了を目指し、費用は全額盛り土を造成した事業者に請求するとしています。
盛り土禁止法の施行に関する条例案の説明
また、会議では2025年5月の盛り土規制法の運用開始に伴い、法律の施行に関する条例案についても説明されました。 骨子では山間部に集中して盛り土が造成されるのを防ぐため、盛り土の許可対象規模を静岡県内全域で同じ基準にするなどの規定が盛り込まれています。 静岡県は9月から募集したパブリックコメントで、修正を求める意見がなかったことから、12月2日に始まる県議会12月定例会で条例案を提出する方針を示しました。