【中国】京東の3Q48%増益、コスト膨らみ伸び鈍化
インターネット通販大手の京東集団(北京市、JDドット・コム)が14日発表した2024年第3四半期(7~9月)決算は、純利益が米国会計基準ベースで前年同期比47.8%増の117億3,100万元(約2,530億円)だった。増益は6四半期連続。ただ、各種のコストが膨らんだことで、伸び率は前四半期(92.1%)から鈍化した。 営業利益は29.5%増の120億4,400万元。うち主力の小売りは5.5%増の116億800万元だった。政府の消費財買い替え補助策が追い風となったほか、海外ブランドの呼び込み強化も好材料。傘下物流企業の京東物流は7.2倍の20億8,600万元に急伸した。 売上高は5.1%増の2,603億8,700万元となった。部門別の売上高は、小売りが6.1%増の2,249億8,600万元で、電子製品や家電、日用品の販売がいずれも伸びた。京東物流は6.6%増の443億9,600万元。 研究開発(R&D)費は15.9%増の43億9,600万元だった。 24年1~9月期は、純利益が前年同期比51.6%増の315億500万元、売上高は4.3%増の8,118億3,300万元となった。 同社は27年8月までの36カ月間で最高50億米ドル(約7,805億円)を自社株買い戻しに充てると明らかにした。