【パリ五輪】イマネ・ヘリフ 女子ボクシング性別騒動で「今年最もGoogle検索されたアスリート」に
【パリ五輪で話題となった選手たち(2)】パリ五輪ボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ヘリフ(アルジェリア)は、性別騒動で注目を集めた。 【写真】五輪決勝でも中国選手に圧勝したイマネ・ヘリフ ヘリフを巡っては、世界ボクシング協会(IBA)が2023年の世界選手権の性別適合検査で基準値に達せず失格としていたが、国際オリンピック委員会(IOC)はパリ五輪に向けてパスポートの性別が女性であることから出場を容認。出場の是非をめぐって世界的な大論争となった。 試合では圧倒的な強さを見せ、2回戦(1日)で対戦したイタリア選手がわずか開始46秒で棄権。「自分の命を守らなければならなかった」などと涙ながらに語った。ヘリフは決勝で中国選手を下して金メダル。しかし、性別騒動はおさまらず、ネット上で誹謗中傷を受けたとして、米実業家のイーロン・マスク氏らを提訴する事態となった。 ヘリフはその後、プロ転向を表明。11月には自身が男性のXY性染色体を持っていると報じたフランスのメディアに対して法的措置に出ると国際オリンピック委員会(IOC)が発表し、再び騒動となった。 米メディア「フォックス」は12月末、Googleの発表を元に「ヘリフは今年最もGoogle検索されたアスリートとなった」と報道。「へリフが金メダルまでたどり着いたことは、今年の夏季五輪で最大の論争の一つだった。グーグルの最新の検索データは、ヘリフが世界最大のスポーツ論争だったかもしれないことを示唆している」と伝えた。 2024年の顔といっても過言ではなさそうだ。
東スポWEB