写真：GAME Watch

　インストールすることでデスクトップ上にキャラクターが常駐し、時に癒やしを、時に楽しみを与えてくれる――それがインターネット黎明期から愛される「デスクトップマスコット」というツールだ。 【画像】ちょこんとたたずんでいる姿がまた可愛い 　中でも1990年代後半から2000年代初頭にかけては「伺か」が一世を風靡した。画面上にキャラクターが常駐し、内蔵された便利機能でユーザーの役に立ったり、ちょっとした会話を楽しむことも出来たりして作業中の癒やしを与えてくれる。拡張性の高さもあって熱狂的なファンを生み出してきた存在であり、黎明期のインターネットカルチャーを語る上で欠かせない存在でもある。 　そして、その界隈に新たな風を吹き込もうとしているのが「Desktop Mate」だ。インフィニットループより1月8日に配信が開始されたデスクトップマスコットプラットフォームであり、発表からわずか2週間でSteamのウィッシュリスト登録者数3万人を突破する現代の注目作となっている。今回は配信に先駆けて本アプリを試すことができたので、その内容をお伝えする。 ■ 可愛らしいキャラクターをデスクトップに！自然な陰で存在感マシマシ 　本作の基本機能は無料で利用でき、無料の場合はインフィニットループの公式イメージキャラクター「あいえるたん」をデスクトップに呼び出すことができる。 　最大の特徴はなんといっても最新の3D技術による表現力にある。座ったキャラクターには自然な影が落ち、ちょこちょこと動く仕草は存在感があり、本当にキャラクターが生きているかのようなリアリティを感じさせてくれる。また、キャラクターはマウスカーソルを追いかけてきたり、カーソルで撫でるとリアクションを返してきたりと、非常に可愛らしい。 　キャラクターの位置は自由に設定することができ、タスクバーの上や開いているウィンドウの上、画面端に居てもらうこともできる。ウィンドウの上に座る姿は愛らしく、作業の合間の目の保養にもなるし、ディスプレイのサイドに移動させると一旦隠れて、マウスカーソルを近づけたときにひょっこりと顔を出してくれたりもする。表示サイズの調整も可能なので、作業の邪魔にならないよう設定ができるのも嬉しい配慮だ。 　また、機能としては現状「アラーム」が用意されており、設定された時間になると大きくアピールして予定を教えてくれる。 　本作はDLC形式でキャラクターの追加が可能な設計となっており、第1弾として「初音ミク」が本体と同時にリリース（2,200円）されている。また、2月8日には「雪ミク SNOW MIKU 2025 Ver.」が配信予定。インフィニットループの担当者によれば他社キャラクターの追加も検討しており、現在新規キャラクターIPの募集を行なっているが既に複数の問い合わせが入っている状況だという。 　機能面ではまだまだ寂しい部分もあるがキャラクターモデルの可愛らしさと存在感は凄まじく、ついデスクトップに呼んでおきたくなるインパクトがある。今後は機能やキャラクター等の追加が予定されているということで、先が楽しみな作品だ。本体が無料ということもあるので、是非”現代のデスクトップマスコット”を一度試してみていただきたい。