怒りは紙に書いて捨てると鎮められる 名大など実証
今回の実験を通じ、怒りをコントロールするには、紙に書き出して物理的に処分することが良いことが分かった。古くから、感情を皿に込めて神社で割るなど、物理的に怒りを表出し、それらを壊す方法が採られてきた。それと同様に怒りを表すにとどまらず、その上で紙を裁断したり捨てたりすれば解消できることが科学的に示された格好だ。
川合教授は今後、更なる研究を進め、「運転中にイライラしたときに怒りを抑制する方法など、社会実装できるような方法を考えたい」とした。
研究は日本学術振興会の科学研究費補助金や科学技術振興機構(JST)の次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)の助成などを受けて行われた。成果は4月4日に名古屋大学が発表し、英科学誌「サイエンティフィック リポーツ」電子版に同月9日に掲載された。