余ったおかずはラップして冷蔵庫に入れるより「タッパー」に移し替えたほうが方が節約できる?ラップとタッパーの節約効果を比較
食べきれなかったおかずは、ラップでふたをしたり、あるいは直接包んだりして冷蔵庫や冷凍庫に入れて保存する人も多いでしょう。ラップで包むほかに、タッパーを使用した保存方法もあります。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説 基本的に、ラップは使い捨てであり、タッパーは洗って繰り返し使えます。今回は、この2つについて比較し、それぞれどのようなメリットやデメリットがあるのか、どちらがより節約できるのかについて考えてみました。
ラップとタッパー、それぞれのメリットとデメリット
ラップは、手軽かつ便利であり、食品を直接包めるため、保存容器を別に用意しなくてもよい点がメリットです。におい移りや、乾燥、湿気を避けられ、食品を長持ちさせることも可能です。 ラップは、さまざまな幅や長さの商品が販売されており、用途に合わせて選べるのも利点です。電子レンジにかけるときに使うと、水分が飛んだり、食品が飛び散ったりするのを防げます。 しかし、ラップは一時的な保存用であり、長期間の保存には向いていません。そのため、時間がたつにつれて、食品の風味が失われることがあるでしょう。また、ラップは空気を完全に遮断できるわけではなく、水分が逃げることもあるため、食品が乾燥してしまう可能性もゼロではありません。 一方、タッパーは、ラップよりも密閉性の高い容器であるため、食品の風味を保つのに役立ちます。また、洗って乾かせば繰り返し使用できるため、環境への負荷が少ないうえに、節約にもつながるでしょう。 タッパーには、さまざまな形状やサイズがあるため、汁物や煮物など保存する食品に合わせて選べます。しかし、タッパーは洗ったり乾燥させたりする手間がかかり、保管するための収納スペースも確保しなければなりません。プラスチック製タッパーの場合、洗っても油汚れが落ちにくいというデメリットがあります。
ラップとタッパーの節約効果を比較
ラップは、22センチ×50メートルサイズで、350円前後から購入できる商品があります。使用する頻度や使用量にもよりますが、1ヶ月に1箱使用するものと仮定します。ラップは原則として使い捨て製品であるため、繰り返し使えるタッパーに比べると、ランニングコストが高くなりやすいといえるでしょう。 一方タッパーは、メーカーや大きさ、素材によって価格はさまざまですが、ここでは1つ200円としました。また、タッパーは素材や使用条件によって耐久性が異なりますが、一般的には数十回から数百回の使用が可能であると考えられます。 ラップを1年に12箱使うと仮定した場合、年間コストは約4200円です。1つ200円のタッパーを3つ購入して繰り返し使うと、タッパーの年間コストは600円となり、ラップ2ヶ月分よりも少ない費用で済む計算となります(洗うための洗剤や水道費は考慮しない)。 比較すると、タッパーで保存する方が節約効果ありといえるでしょう。タッパーは繰り返し使えるため、ランニングコストが低く、環境への負荷も少なめです。また、タッパーにはふたがあるため、ラップよりも食品の保存性が高くなります。