【ボートレース】足を重視したペラ調整で勝率上昇の砂長知輝「スタートは10全速で行きたい」~桐生ルーキーシリーズ
◆ルーキーシリーズ第21戦(6日・ボートレース桐生・5日目) 砂長 知輝(25)=埼玉(最終日12R優勝戦に出走) 冷静な走りで今年7度目の優出を果たした。準優勝戦10R、2コースジカまくりの前田滉には首位を譲ったが、3コースから素早い差しハンドルを入れ、きっちり2着を確保した。レース後は「最低限のノルマは達成できた」とホッとした表情を見せた。 戸田フレッシュルーキーで、埼玉支部の若手有望株。昨年2月のG1関東地区選手権(江戸川)では2勝するなど、速攻力が持ち味だ。その一番の魅力となるのが切れ味抜群のスタート。今年8月の芦屋ではフライングを切ったが「事故なく走ることを一番大切にしている。養成所に通っていた時も、訓練中の教官にフライングについては口酸っぱく言われた」と振り返る。さらに「スタートしてからのポジションで有利に立てるように心掛けている。スタートのタイミングは、全身全霊で集中している」とうなずく。 2024年後期にA1級初昇格を果たすも、25年前期はA2級に逆戻り。それでも「調整方法を180度変えました。10月の平和島でのレースが、自分の中で調整が一番しっくり来ていた。それからは乗り心地というよりは、足を重視したペラ調整を試している。行き足と伸びを前よりイメージしている。悪いエンジンでも、この調整だとエンジンを底上げができるし、もっと勝率を稼げる」と言い切る。 優勝戦は5号艇。「スタートは全速で行けたり行けなかったりですが、直線がいいので、ターンマークまでに追いつく感じ。優勝戦のスタートは10全速で行きたい」と通算4度目の頂点へ「全速スタート」から果敢に握って攻める。
報知新聞社