日中韓首脳会談のウラで、韓国がいま直面している「文在寅問題」の“断末魔”
尹政権が復活を遂げるためには
そうした中、韓国国民の関心は生活の安定が第一で、それが何とかなれば日韓も韓中もどうでも良いという感じだ。その証拠に、政権が変わっても生活が良くならないことから野党の掲げた微々たるお金にひざまずいてしまったのが今回の選挙であった。 そんな国民にとって、今回の日中韓会談は選挙に負けた尹政権のパフォーマンスにしか見えず、何の足しにもなっていない様だ。日本にしても、3年後に政権交代があるというリスクがあるうえ、中国とは領土問題が緊迫化していることからも、今回の会談で大きな期待をできるとは思えない。 こんな火種をかかえたままで前向きに経済協力を検討していくと言われても心配しかない。事実、文在寅政権による反日・不買で職を失う羽目になった私には、この会談は滑稽な光景でしか映らなかった。 そんな私も何とか尹政権には引き続き頑張ってもらいたいと願っている。だが、今回の様な不安しかないパフォーマンスより、確実に国内の反国家勢力の一掃と日韓問題の解決に尽力してほしい。最近では反国家勢力に対しても対応が少し緩み出した感もある。 今後の尹政権の歴史的評価は日韓問題をどう持っていくかしかない様に思える。それほど韓国内を蝕んだ文在寅政権の横暴政策の失策に対する尻拭いは一朝一夕では無理なのだ。 さらに連載記事『文在寅「回顧録」の“驚きの中身”…! 韓国で「文在寅大復活」という“悪夢のシナリオ”が幕を開けた』では、いま韓国で起きている“もう一つの異変”についてレポートしよう。
豊 璋(在韓国コンサルタント)