少年マンガなのに何故? 実写化されたら「グロすぎ」の声が出た名作たち
「原作は少年マンガだから」と甘く見ちゃダメ!
いわゆる「少年マンガ」は、高校生以上の読者を想定している青年マンガと比べて、そこまで過激な描写がないイメージがありませんか? しかし、実写化されると話は別で、マンガでは平気だった描写が途端に生々しく感じることもあります。普段、暴力描写を見慣れていない人が鑑賞すればなおさらでしょう。 【画像】え…っ? グロさよりもさらに衝撃!これが『シティーハンター』鈴木亮平のバキバキ過ぎる「筋肉」です(7枚) そうした、一部で「グロさ」が話題になった少年マンガの実写化作品を振り返ります。 2024年に実写化された作品のなかで「グロさ」が話題になったものといえば、Netflixの映画『シティーハンター』が挙げられるのではないでしょうか。同作は「週刊少年ジャンプ」で連載されていた北条司先生の同題コミックスを原作としており、裏社会ナンバーワンの始末屋「冴羽リョウ」を俳優の鈴木亮平さんが演じ、視聴者の絶賛を浴びています。 そもそも新宿を舞台に、裏社会で生きる主人公を描いている同作は、連載当時から「『週刊少年ジャンプ』としては大人向けの作品」といわれていました。リョウが美女を見るたび繰り出す「もっこり」というスケベギャグや、ヒロインである「槇村香」が「100tハンマー」を振り回すことでバランスを取っていたものの、もっとハードな大人向けにもなり得る要素が十分あったように感じます。 今回の実写映画は、もちろんギャグも混ぜ込みつつ、シリアスな大人向けのストーリーをしっかり描いた作品でした。人間を凶暴化させる麻薬「エンジェルダスト」を巡って、リョウが犯罪組織「ユニオン・テオーペ」と激しい戦いを繰り広げていくなか、この「ユニオン・テオーペ」の極悪ぶりが残酷描写とともにしっかりと描かれています。 劇中には、任務に失敗した構成員の頭を爆散させたり、用済みになった人間の首を容赦なく切りつけたりと、人によっては目を背けたくなるであろう場面がありました。実際、ネット上には「血の演出が思いのほかグロかった」「実写だからなのか、かなりグロく感じる」「ただのエロコメディかと思ったら、しっかりアクションシーンとグロシーンもあってメリハリがすごい!」といった声が数多く出ています。 また、エンジェルダストの被害者の見た目も、血管が浮き出たゾンビのように描かれており、恐怖を感じた人が多かったようです。Netflixの年齢制限では、「暴力、薬物」を理由に16歳以上の視聴に適した「16+」に分類されています。 同じくNetflixにて、2023年12月に実写ドラマ化された『幽☆遊☆白書』も、グロさが話題になった作品のひとつです。同作はひょんなことから「霊界探偵」になった「浦飯幽助」が、人間界を脅かす妖怪たちと戦っていく姿を描いた作品で、第1話でいきなり幽助が死亡するところから物語が展開されていきます。 もちろん実写ドラマ版でも、俳優の北村匠海さん演じる幽助の交通事故に遭うシーンが登場し、そしてその描写がなかなかにショッキングでした。 幽助は単にはねられただけでなく、体が一旦アスファルトの路面で弾み、そのあと一瞬、遅れてやってきたトラックに容赦なく踏みつけられるのです。そのような轢死シーンをしっかりと映像化しているため当時、視聴者のあいだで「交通事故の臨場感マジヤベェ……」「車に轢かれるとこリアルすぎて思わずウワッて声出ちゃった」「事故シーンがすごすぎて背筋凍った」などと話題になりました。 また事故シーンのほかにも、「魔界蟲」に取り憑かれた人物の顔がおぞましく変形したり、そのまま人間とは思えない動きで襲いかかってきたり、「戸愚呂弟」(演:綾野剛)に殴られた怪物の身体が無惨に弾けたりと、衝撃的なシーンが目白押しです。こちらもNetflixのレーティングは「16+」に区分されています。