飯田女子高生が「花井ハンドベル」演奏 地域にクリスマスの音色届ける
飯田女子高校(飯田市上郷)の3年生5人が、地元企業「花井メディテック」(北方)の「HANAIハンドベル」を使いクリスマスの曲を演奏した。12月8日にコミュニティーラジオ局飯田エフエム放送のスタジオで収録し、演奏は12月25日まで放送されている。(飯田経済新聞) 【写真】花井ハンドベルでクリスマスソングを演奏収録 演奏したのは「もろびとこぞりて」「ジングルベル」「メリークリスマス」の3曲と、時刻を知らせる時報のチャイム音。飯田エフエム放送では定時に10秒の演奏とチャイム音を放送している。放課後の短い時間を活用し、約2週間にわたる練習を重ねた。 浜田さんは「発達と保育の授業で一緒になったメンバーで取り組んだ。やりたい人が希望して参加し、皆で合わせるのが楽しかった」と話す。初めての挑戦となったハンドベル演奏は、特にハーモニーやリズムをそろえることが難しかったと生徒たちは振り返る。それでも、繰り返し練習を重ねて全員の息を合わせた結果、美しい音色を完成させた。鈴木さんは「みんなでどんどん合わせて練習していく過程が楽しかった」と話し、佐藤さんは「最初は全然タイミングが合わなかったが、練習を重ねるうちに曲が完成していくのが楽しかった」と振り返る。 収録時には、花井メディテックの花井孝文社長と花井美保子さんが「手首を柔らかく動かすことで音色が変わり、リズムも取りやすくなる」など演奏のコツを伝授。指導を受けた生徒たちは「音が柔らかくなった」とその変化を実感し、和気あいあいと収録を終えたという。録音では互いにアイコンタクトを取りながら演奏を行った。 ハンドベル演奏を終えた星野さんは「冬らしいキラキラした音がしてクリスマスにぴったりだと思った」、沢柳さんは「初めて演奏してきれいな音色がかなえられて良かった」と、それぞれ感想を話す。 ハンドベルを製造した花井メディテックは医療機器部品製造で培った高精度技術を応用し、2017(平成29)年に1オクターブのハンドベルを開発。現在では3オクターブをそろえた製品を展開しており、地域の学校や団体に演奏の機会を提供し、今年で5回目を数える。 演奏を終えた生徒たちは「リズムがつながるところが難しかったが、うまくハーモニーを作れ、きれいな音が響いているので聴いてほしい」と呼びかける。 今回、ハンドベルの演奏に挑戦した生徒たちは同局の番組「For Your Times」に出演し、演奏を通じて感じた経験や感想を語る。12月20日18時40分ごろから放送。
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