意外と知らない「Mobage(モバゲー)」はいまでも盛り上がっているのか?
ちなみに「DeNA」といえば「モバゲー」ではなく、プロ野球を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか。DeNA社は「モバゲー」に留まらない事業の多角化を長期にわたって推進しており、その代表格が「球団運営」。 最も有名なのが「横浜DeNAベイスターズ」の経営。2022年にはJリーグクラブ「SC相模原」を連結子会社化し、Jリーグにも参入しています。2024年2月に発表された2024年3月期 第3四半期累計では、スポーツ事業の売上収益は236億6100万円、セグメント利益は44億0500万円にもなりました。このほかにもヘルスケア事業など、多角的な事業を展開しています。
SNS・ソーシャルゲームとしての「Mobage」は盛り上がっている?
ここからはより詳しく「SNS」「ソーシャルゲーム」としてのモバゲーは、いまでも盛り上がっているのか見ていきましょう。 ■Mobage(モバゲー)公式アプリ
かつては「ガラケー向け」というイメージが強かったモバゲー(※ガラケー版は2020年にサービス終了)ですが、2011年にスマホ向けアプリをリリース。2024年現在はMobage(モバゲー)で遊ぶならば、まずインストールすべきアプリと言えます。 ただし筆者が確認した限り、Mobage(モバゲー)公式アプリは「盛り上がっている」とは必ずしも言えなさそうです。 その1つの要因が「アプリの評価」。たとえばGoogle Playで公開されているAndroid向けMobage公式アプリは星が2.7(2024年7月30日時点)。更新は2024/03/27以来止まっており、2024年3月以降にも「ゲームが遊べなくなりました」「日記が書けない」といった口コミが散見されます。 ■「怪盗ロワイヤル」 MobageやGREEの人気タイトルは、タイトル単体でもアプリとしてApp StoreやGoogle Playに公開されているケースが目立ちます。たとえばGREEの場合は「釣りスタ」などが単体でもアプリとしてリリースされています。 Mobageの場合、単体でもアプリが提供されている有名タイトルには「怪盗ロワイヤル」が挙げられます。2010年に提供開始され、漫画、小説、ドラマ化までされた大ヒットゲーム。累計プレイヤー数は1450万人を超えています。 また筆者がサードパーティー製のアプリ分析ツールで確認する限り、Mobage公式アプリがGoogle Playの「Social」カテゴリで上位進出した履歴は見受けられませんでした(2024年6月時点)。つまり全盛期の「モバゲー」と比較した際に、SNSとしての「Mobage」は必ずしも「盛り上がっている」とは言えなさそうです。