4億3000万円でも意外とお買い得!? ブガッティ「シロン」のオプション満載「ラ・メール・アルジェンテ」が継続販売中です
オプション装備を考えるとお買い得な1台だった?
そのブガッティ・シロンが、2024年のRMサザビーズによるパリ・オークションに出品された。ファクトリー・ラッピングされたポリッシュ仕上げのアロイでカスタマイズされたモデルは、2017年にブガッティの「アトリエ」(ブガッティでは本社工場をこう呼ぶ)からオーナーにデリバリーされたもの。ちなみにこのシロンに与えられた「ラ・メール・アルジェンテ」とは「銀の海」を意味するもの。まさにその車名がぴったりだと感じる1台だ。 オーナーは納車から2年後の2019年に、さらにシロン・スポーツのサスペンションと新デザインのホイール、そしてカーボン製アームのワイパーなどを含むパフォーマンス・パッケージをオーダーする。 最初に納車された3台のシロンにしか装着されなかったというデザインの馬蹄形グリルやサイドメッシュもミラーシャインに変更された。生産台数に限りがあり、また現代のハイパーカーとは比べ物にならないほど魅力的なブガッティ シロンが一般に公開される例は少ない。 2023年RMサザビーズは、同じパリ・サロンで特別仕様として製作した「シロン・プロフィリ」を、チャリティ・オークションに出品。870万ユーロ(邦貨換算約12億円)で落札させるという偉業を達成してみせたが、2024年のシロン・ラ・メール・アルジェンテではどのようなリザルトが記録されたのだろうか。 同社による予想落札価格は275万~350万ユーロ(邦貨換算約4億150万円~5億1100万円)。だが落札者は残念ながら現れず、295万ユーロ(同4億3070万円)で現在も販売が継続している。 参考までに2016年に発表された段階でのシロンのスタンダードな価格は240万ユーロ。4758kmを走行しているとはいえ、ここまでに紹介したさまざまなオプションを考えれば、意外にお買い得といえる1台なのかもしれない。もちろんそれだけの資金があれば、の話だが。
山崎元裕
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