「目標は100歳超、90代前半はジュニア」という施設が大事にする「食」 医師おすすめ「毎日食べたい食材」を紹介
生まれ故郷の群馬県館林市に介護付き有料老人ホーム「Residence of Hope 館林」を開設して6年が経ちました。入居されたときは80代だった入居者さんも、90代になってきています。自然と施設全体の平均年齢が上がってきました。 驚かれるかもしれませんが「Residence of Hope 館林」では、90代前半ではジュニア、若手なのです。90代半ばでシニア、90代後半の方もたくさんいて、100歳を迎えたらそこで「すごい」「長生きだ」となります。
入居者さんの誕生日には、花束を渡し、特別メニューでお祝いをします。もちろん、いくつになっても誕生日はスペシャルな日なのですが、100歳の誕生日はさらに特別です。 スタッフが中心となって、100歳を祝う会を行いますし、ご家族が主催されて大々的なパーティを行ったこともあります。 お祝い会には入居者さん全員が参加するので、自然と「目標は100歳」というふうになってきました。自分も100歳を目指して元気に過ごす、というモチベーションになっているようです。
すぐ近くに健康長寿を実現しているお手本がいると「自分もこうなりたい」「楽しく元気に年をとりたい」と思えます。100歳超えの入居者さんが増えるほど、そうした希望が周囲に広がっていくだろうと感じています。
白澤 卓二 :医学博士、白澤抗加齢医学研究所所長、お茶の水健康長寿クリニック院長