遺品寄付の方法4つ!大切な思い出の品が役立つ手放し方とは?注意点・処分方法も!
遺品を寄付する際の注意点
遺品の寄付は不要となったものを社会的に役立てられるだけでなく、廃棄による環境への影響を抑えられる有益な方法です。しかし、場合によっては寄付先を困らせてしまう可能性もあるため注意しましょう。 ここでは、遺品を寄付する際の注意点を紹介します。 ■寄付先への事前確認を行う 寄付は寄付先が求めているものを送ることが大切です。 遺品を寄付する際は、必ず寄付先への事前確認を行いましょう。寄付を受け付けている物品は、施設によって大幅に異なります。 また、普段は受け付けていてもスペースや季節の問題でたまたま寄付ができない場合もあるため、寄付したい遺品の種類を寄付先に伝えて受付可能かどうか、どのように送ればよいかなど確認してください。 なお、遺品を送付する際に使う段ボールの費用や送料は、贈る側が負担することがほとんどです。寄付先によっては寄付金が必要な場合もあります。受け付けている物品と一緒に確認しておきましょう。 ■寄付する前に遺品の手入れを行う 遺品を寄付する際は、寄付先に送る前にきちんと手入れをしておくことが大切です。 具体的には、寄付先に届いたらすぐに使える状態にしておくのが望ましいといえます。例えば、衣類の場合はクリーニングに出す必要まではありませんが、きちんと洗濯して清潔な状態にしておきましょう。 それに加えてサイズ表記や種類などを記載しておけば、受け取った側もわかりやすく、すぐに使えます。
寄付できない遺品の処分方法
大切な親族の遺品を寄付という役立つ形で手放せなかった場合、どのように処分したらよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。 遺品は簡単に捨てられるものではありませんが、いつまでも置いておくことはできません。遺品整理は心の整理にもなるため、寄付できなかった場合の処分方法についても考えておきましょう。 ここでは、寄付できない遺品の処分方法について紹介します。 ■親戚や友人に譲り渡す 寄付する以外の遺品整理の方法としてもっとも一般的なのが、親戚や親しかった友人に形見分けをして譲り渡す方法です。 時間や手間、費用がかからないだけでなく、お世話になった気持ちを伝えることにもつながります。故人と生前親しくしていた人に引き取ってもらえないか聞いてみるとよいでしょう。 ただし、無理に押し付けるような形になると、その後の関係性に悪影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。 ■オークションサイトやフリマアプリに出品する 遺品の中でもまだ新しいものや、自分にはわからなくても他の誰かには価値がありそうなものなどは、オークションサイトやフリマアプリに出品して売却するのも一つの方法。多少の売り上げが得られるため、遺品整理だけでなく生前整理にもおすすめです。 オークションサイトやフリマアプリは、スマホやパソコンがあれば手軽に利用できます。 また、寄付と同じようにその物品を必要としている誰かに使ってもらえる可能性が高いです。誰かの役に立つ形で遺品を手放すことで気持ちの折り合いもつけやすいため、寄付できなかった場合はとりあえず出品してみるとよいでしょう。 ■自治体のゴミ回収に出す シミや破れのある衣類、寄付できない食品などは自治体のゴミ回収に出して処分します。 テレビや冷蔵庫などの家電は、新しければリサイクルショップで売却できる可能性もありますが、長く使っていたものは粗大ゴミとして処分することになります。 ただし、遺品を自治体のゴミ回収に出す場合は、自治体ごとのルールに従うことが大切です。 例えば粗大ゴミは、粗大ゴミ処理券を購入して指定の場所に出す方法や、ゴミを出す人の立ち合いのもと収集する方法など自治体によって収集方法が大きく異なるため、事前に確認しておく必要があります。 ■遺品整理業者に依頼する 遺品の量が多くて自分では片付けきれない場合や特殊清掃が必要な場合は、遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。 遺品整理業者とは、故人の自宅の片付けを専門に行う業者のこと。一般的な不用品回収業者では、相続手続きに必要な通帳や印鑑、不動産権利証、債務者からの督促状などを誤って処分してしまう可能性がありますが、専門の遺品整理業者であれば心配する必要はありません。 遺品整理業者には、遺品整理士という資格を持っている人と持っていない人がいるため、依頼する際は遺品整理士の認定を受けているか確認しておきましょう。 ■フリーマーケットに出品する 寄付を受け付けてもらえなかった遺品は、フリーマーケットに出品するのも一つの方法です。 最近ではフリマアプリを利用する人も多いですが、フリーマーケットであればこれから遺品を使う相手と直接顔を合わせられるため、遺品を手放す不安を和らげられます。 フリーマーケットに遺品を出品するには、まず主催している団体へ参加申し込みを行う必要があります。次に参加費用を支払って、開催日当日に現地で出品しましょう。
小西 由希