「ポイントためてますか?」 鉄道会社も続々と参入“ポイントサービス” 賢い“ポイ活”のコツは?
日テレNEWS
買い物をするたびに「ポイントカードお持ちですか?」。1日に何度も聞かれる言葉ですが、「ポイントサービス」はいまや私たちの生活と切っても切れない関係です。鉄道会社も続々と参入し、群雄割拠の時代に突入します。各社がポイントサービスを提供する狙いは何か、そして賢い“ポイ活”について取材しました。 ◇ 街を行く人に「ポイントをためているか」を聞きました。 公務員(20代) 「dポイント、Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイント」 主婦(50代) 「日々の買い物をJALカードにしてポイントためて。子供が小さいときに始めたので、たぶんもう20年くらいやってる」 看護師(50代) 「(ポイントで)旅費は無料だから、ホテルいいところとろうかとか、おいしいもの食べようかとか」 60代 「少しずつポイントがたまってくじゃないですか。ニンマリしています」 日々ポイントをためる“ポイ活”にいそしんでいるようです。しかしこんな“失敗”も… 公務員(20代) 「“追加で買ったら何十ポイント付きます”とかになると、あんまり興味なくても買っちゃうところありますね。やっぱり必要なかったなって思う」 ◇ こうした中、いま“ポイ活”に力を入れているのが鉄道会社です。 10月1日にJR東海が始める新しいポイントサービスが「TOKAI STATION POINT(東海ステーションポイント)」。駅の商業施設でたまる、使えるサービスです。110円の利用で1ポイントになり、1ポイントは1円として使えます。 JR東海 事業推進本部 TOKAI STATION POINT事務局 宮本美空さん 「これまでは1つの商業施設でしかポイントがたまらなかったんですけど、他の施設でもポイントをためてお得に使っていただける」 これまで、各“駅ビル”ごとにポイント制度はバラバラでしたが、それを1つに統合するといいます。(今年10月時点 32施設で利用可能) また10月1日からは、新幹線に乗車することでたまる「EXポイント」もスタート。そのポイントを、商業施設で使えるポイント「TOKAI STATION POINT」に振り替えることもできるということです。 ◇ 一方、2016年からポイントサービスを提供するJR東日本は、26日に新たなプログラムを発表しました。 JR東日本 執行役員 マーケティング本部 副本部長 竹島博行さん 「JREポイントステージ、ステージ制をスタートする。上位のステージに行っていただくためには、鉄道・お買い物を幅広くバランスよくご利用いただくかたちの制度」 半年ごとの利用実績に応じて得られる特典が変わる、ステージ1~3とプレミアムの“4つのステージ制”を10月1日から導入します。自社が提供する様々なサービスを、横断的に利用してもらうのが狙いで、最上位のステージの場合、普段予約が取りづらい寝台列車「トランスイート四季島」への優先予約ができるようになるということです。 “ポイ活”の先駆け、「マイル」でおなじみの航空会社でも便利なサービスがあります。全日空は独自の決済サービス「ANA Pay」で1マイルを1円に交換し、支払いにあてることができるようになっています。これで有効期限が近いマイルを無駄にすることはありません。 ◇ 各社がポイントサービスを提供する狙いは何なのでしょうか? 専門家に聞きました。 ポイントサービスに詳しいポイ探 菊地崇仁代表 「グループで同じポイントを使えるようにすると、いわゆる“経済圏”を作るということになりますけども、経済圏で囲い込むことができるので、売り上げアップにつながる。たまるポイントが使いやすくなりますので、消費者にもメリットがある。全員がお得になるシステム」 ポイントが利用できる“経済圏”を広げることで、より自社の施設やサービスを使ってもらえるよう、客を“誘導”しやすくなるということです。 そのうえで専門家は、“ポイントを何に使うか”を明確にしてから、ため始めるのが、賢く“ポイ活”するコツだと話していました。