ダルビッシュの口論騒動を米メディアはどう伝えたか
ダルビッシュの怒り
テレビ画面には言い争いをしているダルビッシュの姿が写し出された。 それは2回裏のこと。4日のアスレチックスとのデーゲームに先発したダルビッシュ有は、制球に苦しんだ。 一人目 ストライク、ボール、ボール、ボール、ボール、四球。 二人目 ボール ここで捕手のピアジンスキーがマウンドへ。 まず、ダルビッシュが何かを言った。そして、ピアジンスキーがダルビッシュにボールを手渡したあと、言葉を返した。それでスウィッチが入ったか、言い争いを始めた二人。ダルビッシュが、両手を広げて反論している。 これが、「ダルビッシュは、口喧嘩が出来るほど英語が上手い!」という話ならいいが、そういうことでもなく、ベテランのピアンズキーも引き下がらない。ダルビッシュは、グローブをはめたままの左手で2度、「ホームへ帰れ」というジェスチャーを見せた。 そのあとピアジンスキーはホームに戻ったが、さらにボール、ボール、ボールで連続四球。今度は、ダグアウトからマイク・マダックス投手コーチが出て、マウンドへ向かっている。右手をダルビッシュの左肩にやりながら語りかける。頷くダルビッシュ。その後、投手コーチと捕手のピアジンスキーがまだマウンド上にいるにもかかわらず、ダルビッシュは、マウンド後方に一人だけ下がった。このとき、話が終わっていないのに、ダルビッシュが投手コーチらに背を向けたように見え、試合を中継していた地テキサスの地元放送局のアナウンサーが、「これは、良くない」と話し、解説者も同意した。 「敬意を欠く行為だ」 同じシーンに対して、アスレチックス側のテレビ解説者は、「世界が見ている」とコメントしている。 ダルビッシュは試合後、「話が終わったと思って、僕も興奮しているし、1回後ろに戻っただけです」と話したが、その時点では誰も真意を知らず、イニングが終わってダルグアウトに戻ったピアジンスキーは、所構わず悪態をついたらしい。