イスラエル、ガザ停戦で悲観論 ハマスが「時間稼ぎ」
【カイロ時事】イスラエル紙ハーレツは23日、パレスチナのイスラム組織ハマスとの停戦実現について、イスラエル政府高官が悲観的な見方を強めていると伝えた。 【地図で見る】ガザ地区を巡る情勢 同国情報筋は同紙に、ハマスがイスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの全面衝突を望み、「時間を稼ごうとしている」と語った。 米国は5月末、ハマスによる人質の解放とパレスチナ自治区ガザでの「永続的停戦」を目指す3段階案を公表。ハマスは修正を加えて回答し、イスラエルが「拒否に等しい」と反発していた。 ハマスと連帯するヒズボラは、イスラエル北部への越境攻撃を激化させている。ハマスは、イスラエルとヒズボラが全面衝突に至れば、ガザでの戦闘が手薄になると計算しているもようだ。イスラエル高官はハーレツに、ガザ停戦協議に進展は見られないと述べた。