マテーラ今季初出場でヒートにエナジー注ぎ込む。ブレイブルーパスはフレッシュなメンバーで勢いを増す。
ブレイブルーパスには今季第5節に12-40と敗れているが、あの頃とは違う自分たちがいる。 前節に10-60と完敗した東京サントリーサンゴリアス戦の内容を受けて、「前半の20分、フィジカルで受けてしまったところが反省です。そこを直し、アタックでは、自信を持ってプランを実行することが大事。その準備をしてきました」と話す。
今節のメンバーには、NO8に今シーズン初めての出場となるパブロ・マテーラが入った。 アルゼンチン代表の元主将は、ワールドクラスの激しさを発揮してくれるとともに、「自分と違った視点で強いリーダーシップを出してくれる人。エナジーを与えてくれる」と頼りになる。 チーム全員で、持てる力を出し切ると決意する。
対するブレイブルーパスは、すでに4強を決めている。とはいえ、気楽に戦える試合など存在するはずがない。 せっかく浸透してきたウイニングカルチャーを貫きたいところだ。
前節のコベルコ神戸スティーラーズ戦では、19点を先行しながら40-40と引き分けた。 その試合をトッド・ブラックアダ― ヘッドコーチは「素晴らしい自分たちの時間があったものの、大事な時間帯に落ち着いてプレーできなかった」と反省した。
ヒート戦では、その課題を修正するとともに、4強確定に気持ちを緩めることなく、内容の濃い80分を過ごすことにフォーカスするだろう。 チームのモメンタムをさらに大きくしたい。
この試合のラインアップを見れば、その意図が読み取れる。 今季プレータイムの短い選手たちがチャンスを与えられた。悶々とした時間の中で闘志を燃やしてきた者たちにとっては、溜め込んだエナジーを発散させる機会。 これまで陰で仲間たちを支えてきた選手たちの躍動はチームの結束をさらに強くし、選手層をさらに厚くしてくれる。
第7節の横浜キヤノンイーグルス戦でふくらはぎを痛めて以来戦列を離れていたリーチ マイケル主将がベンチに入った。影響力のある男の復帰がチームに与えるパワーの大きさは想像に難くない。 この先のハイレベルな争いを戦い抜くためにも、チーム力をワンランク上げる必要性がある。その役割を果たすだろう。