【マレーシア】JICAが第三国研修、パレスチナ向けなど
国際協力機構(JICA)マレーシア事務所は11日、マレーシア外務省、マレーシア農業研究開発院(MARDI)と共同で第三国研修「パレスチナ向け熱帯果実の統合的作物管理」を11月17日~12月1日に開催すると発表した。 マレーシア農業研究開発院が受け入れ機関となり、パレスチナを対象に研修員16人を受け入れる。研修員の多くは農業分野を担当している政府職員で、マレーシアでのトロピカルフルーツのプロモーションや熱帯果実の接ぎ木技術を共有するほか、農園や果樹園を訪問する。 ■ムスリムフレンドリーの研修を実施 JICAマレーシア事務所はまた、マレーシア外務省、マレーシア標準工業研究所(SIRIM、シリム)と共同で、第三国研修「ムスリムフレンドリー・ホスピタリティを適応したツーリズム・ デリバリー改革」を11月17~27日に開催する。 マレーシア標準工業研究所が受け入れ機関となり、アジアの9カ国から研修員10人を受け入れる。 ムスリムフレンドリーとは、イスラム教徒(ムスリム)の宗教上の戒律に配慮したサービスや商品を提供する取り組み。研修員の多くはムスリムフレンドリー分野を担当している政府職員で、ムスリムフレンドリーのコンセプトとフレームワークの紹介、関連施設や企業の視察などを実施する。 第三国研修は、JICAが資金的・技術的に支援する技術協力の一種。マレーシアでは、1992年からJICAとマレーシア外務省が共同で実施している。