“界隈消費”って何? ファッション・美容界隈では約半数が「界隈化」している【博報堂/SHIBUYA109エンタテイメント調べ】
博報堂は、SHIBUYA109エンタテイメントの若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』と共同で、SNSを中心に形成される「界隈」に関するレポート「Future Evangelist Report vol.3 界隈消費」を公開した。
「界隈」とは、同じ「好き」や興味関心をもつ人たちがSNS上を中心に形成したゆるやかな集団のこと。推し活やファッションだけでなく、趣味や職業など多様な軸と粒度があり、消費活動にも大きな影響を与えている。
美容や投資、推し活 などの分野で「界隈化」が進む
まず、10代の男女に対し、もともとインターネットやSNS上で「界隈」という言葉を知っていたかを聞くと、女性では80.6%、男性では68.9%が「知っていた」と回答した。また、「何かしらの界隈にいると思う」は女性61.2%、男性45.6%となり、「界隈の情報をもとに商品やサービスを購入した」は女性56.3%、男性38.8%にのぼった。
年代別にみると、年齢が若いほど「界隈」の認知度が高かった一方で、30~40代の男女でも3~5割の人は「界隈」という言葉を知っていることがわかった。
興味層のうち、「界隈化」が起きやすいジャンルの特徴としては、美容やファッション、投資・株、アイドルやYouTuberなど、トレンドの流れが速く、情報の鮮度が重要になるカテゴリが上位となった。
また、全体では74.1%の人が、「大きな界隈よりも人数の絞られた小さな界隈が望ましい」と回答。「関わる界隈の数は増やしたくない」という意見も見られ、少人数の深く狭いコミュニティに向けた新たなマーケティング戦略が重要になることが推察された。
調査概要
定量調査 ・【調査対象】マクロミルモニター、10-50代男女、全国在住 ・【対象者数】1,000 ・【実施期間】2024年6月10日~6月11日 定性調査 ・【調査方法】6名に対してオンラインで実施、デプスインタビュー形式で1人あたり60分で実施 ・【実施期間】2024年7月9日~7月10日