米東・選手紹介 第2部/6 永田涼内野手/松田凌外野手 /鳥取
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> ◇親子2代で活躍誓う 永田涼内野手(1年) 父の章さん(米子東元監督)は同校主将で1983年夏に甲子園の土を踏み、家には当時の写真が飾られている。「子供のころからの憧れの舞台。持ち前の打撃で勝利に貢献したい」と親子2代での活躍を誓う。 打撃には守備のリズムが大切との持論から、ゴロを確実にさばく練習にも余念がない。一連の動作を繰り返しイメージし、体に覚え込ませる。成果は選球眼の良さに現れており、昨秋の公式戦26打席で三振は0。 主砲の福島悠高選手(2年)がケガで欠場した昨秋の県大会はスタメンに起用されるも長打は0本で、中国地区大会ではベンチに。米大リーグ、マリナーズのイチロー選手のフォームを参考に研さんに努める。 更なる目標がある。父のように母校の監督になって、再び甲子園に出場したいのだとか。【園部仁史】 ◇盗塁成功使命に掲げ 松田凌外野手(1年) 50メートル走は6秒3。「チームで1、2位を争う」(紙本庸由(のぶゆき)監督)健脚の持ち主だ。「スタートからトップスピードに乗るまでの速さは誰にも負けたくない」と甲子園ではできるだけ高い盗塁成功率を使命に掲げる。 通算盗塁数の日本記録保持者・福本豊さん(元阪急)の「(盗塁の秘訣(ひけつ)は)まず塁に出ること」との言葉を意識し打撃力を強化。バントや、広角に強く低い打球を打ち返せるようティー練習を繰り返す。課題である柔軟性向上のため、ストレッチや腰回りの体幹の筋肉を鍛えるためスクワットにも励む。 出場しないゲームでは三塁コーチャーも任され、的確な状況判断と走者への指示には定評もある。 「まあいっか」という言葉は絶対に口に出さない。母がつくる300グラムほどの巨大ハンバーグが好物だという一面も。【園部仁史】